King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

朝の花火の音

2019年07月08日 09時52分19秒 | 珈琲

梅雨明けと同時に川瀬祭りが来るという今月の通例ですが、暑い中

笠鉾を引き回すのは大変です。

今朝は、花火の音で目が覚めました。

これは年に何回かあることですが、今朝のは13番のあめ薬師の縁日です。

目の神様とか目に効くとかいう事で昔から親しまれていますが、人気で

年々祭りは盛況という感じです。

 

それも西武秩父駅、お花畑駅という旧市内の主要な駅の近くにあり、夏祭りの始まり的な

浴衣を着ていく最初のお祭りとしても夏休みの予感としても人気となったので

しょう。

 

そして、私はその花火の鳴る最中やはり夢の中にあり、なぜか新宿駅でレッドアローの特急券を

買っているのですが、なかなか目指す画面にならず操作をしていると後ろに並ぶ後ろの後ろにいた

おじさんが大声で騒ぎだして喧嘩になるというリアルなものでした。

 

自動販売機の効率の悪さは今でもそのままで、なんと人間の応対のすばらしさは機械との差で

歴然です。人のいる窓口でなら新宿でも池袋発の時間を言っただけで池袋発のことを言って

いるのだと直ぐ判断してくれます。機械だといちいちひとつづつ入力してそれごとに画面が

変わり、時間がかかるのです。結構この融通の利かなさにいらいらとした経験のある方も

多いはずです。最近はスマホの変換候補が出るように機械側も予測機能を付けていますが、

なんにでも対応しようと細かい設定が多すぎて却って時間と手間がかかるというジレンマに

陥っている例を未だに見ます。

 

私は経験上この券売機の導入にかかわったことが何回かあり、仕事のメソッドとか人間が

対応した場合成される手順とか予測とかがプログラミングされたものに出会ったことはなく、

唯一手ごとにひとつのプロセスを組み入れる感性しかないエンジニアにはそれを実際に使った

シーンまで想像できないのです。

 

導入するのは経営側でコストカットを目論んでの導入なのですが、現場では余計に混乱と

仕事が増えることになり、軋轢が両者に積み残ります。

 

利用者は不便になり、一層ネット利用のチケットレスサービスに流れるように促されます。

 

たまにしか利用しない人やスマホ利用をしない人は世に忘れ去られ、変なのに絡まれたり

するのです。

 

なんで夢の中でまでそんな体験を追体験するようなものを見ているのか訝りながら朝の

花火にそうかあめ薬師かと思うとふと思ったのは慈眼寺は私の家の墓があるところでもあり、

曹洞宗のそのご本尊は薬師如来ではありません。つまり境内の中に薬師堂があり、そこの

お祭りなはずで本堂には釈迦如来がいてそちらはまた花まつりとかいろいろやっているよう

ですが、露天商が通り一杯に出てにぎやかなのはこのあめ薬師であり、私が子供の頃より

今の方が盛大になった感じすらします。とはいえそれはもっぱら人出とか出店の賑わいで

のことで参拝している人の数やお寺の収入は解りません。

 

なにかと信仰とかご利益とかいうものと別にお祭りとして楽しむように世間が流れ、世の中の

流れも本来の意味とかより盛り上がれば何でもいいような雰囲気が醸成されてしまったかのような

危うい世の中になっていませんかと思いつつ、続いた雨が上がったため来店者や注文があり

そんなお祭りを覗きに行くこともなく忙しさにまみれてしまいましたが、ふと思い出すのは

今の時期、昔は至る所にあったうどんを玉で打って売る店が13番の近くにもあったなあという

記憶でした。

 

最近では近所になくなった桑の畑と同じで、先日その桑の匂いを嗅ぎ何かいろいろとぱっと

昔の記憶がそれにより溢れたことがありました。

 

逆に農家の手伝いに行き、お昼にうどんやらおにぎりやらを食べたこともあったけれど

別に懐かしいともまた行こうとも思わないのはのはなぜなんだろうとか子供の頃に遊んだ

田んぼの周りでの出来事とか昔は人糞を撒いてそれが軍事物資の生産には欠かせないもの

だったことなど思い出されなぜ人はしれっと人糞を撒くのをやめて、有機栽培などと

言って牛や馬や鳥の糞は撒くのかとか次々に思っては消えするのでした。

 

風情がなくなっていくとは言え、お祭りに浴衣を着て出歩く人が増えたのはどんな経緯なのか

今必要な事とか秩父の文化とか実に気になるのでした。それは長年通ったレストランが突如

閉店してしまったり、地元の人が通った店が最近なくなる例が多く、余計そんなことを考え

のでしょうか。

 

レトロとか情緒でなくて本当に美味しい店がなくなって観光的な店ばかりになっていくような

危機感とやはり味で残していかなくてはいけないものがあるのではという思いを強くするこの頃

です。

 

コメント
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