King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ラ・カンパネラとウエウエティナンゴの朝

2019年07月16日 09時03分54秒 | 珈琲

なぜか今月は季節のブレンドと季節の中継というより季節感を感じていただく

実況をこのブログでも果たせていない感じで、昨日のお客様に久しぶりに季節の

ブレンドの味を聞かれて先月末に突如ひらめいたあの鮮烈なイメージを受け

ブレンドした味ながら、それを今言っていいものかという意識の方が働きなんとも

凡庸な言い訳のような説明をしたのでした。

 

もう一度この季節のブレンドのインスピレーションを書くと雨が上がり真っ赤な

夕焼けがペンキを流し込んだように西の空から天頂まで染めたかと思うと直ぐに闇が

今度は真っ黒な墨を流し込んでその赤い色を沈めたかのような静寂の時をイメージした

のです。

 

その一瞬の天空のレビューのような色の移ろいを果たしてどれだけの人が眺めああ美しい

なんと静けさの中に雄大に語る言葉の様かと眺める人がいるかと思うような気色が観客のいない

舞台でも毎日繰り返し見せてくれているのです。

 

そんな最近は激しくなった梅雨の空も静かで雄大な顔を見せるほっとするひと時があると

青夏』はうまれました。

 

赤い夕焼けが黒く染まる時のあのイメージで珈琲をブレンドしましたが、昨日までほぼ一週間

雨が断続的に降り、今までは25度以上あった気温も20度しかない日も多く、雨と蒸し暑い日と

いう今までの梅雨とは違った雰囲気です。今月の頭には暑くてアイスコーヒーを作って試飲の

お客様用にアイスの豆も用意していたのに、暑い中訪れてアイスコーヒーでほっと涼んでという

こともそうなくそれより周りには体調を崩して風邪とか蕁麻疹とかの症状を訴える人もいました。

 

私はこの雨の中一日も休むことなく、いつもの夜のランニングに出て、昨日はいつもと逆回りの

時計とは逆回りのトラック競技と同じ左回りで市内を巡行するコースをとりました。自宅から

坂氷、横瀬、高篠、大野原、農工、一中、秩父駅、秩父神社、番場通り、市役所、自宅という

コースで最近は自宅前の坂や信号で止まるとそのまま歩いてゴールという事が多くなっていました

が、今回は最後まで走り切りました。

 

タイムは依然K6分程度の低速ですが、歩いている人や自転車の人がいるとその速度感が解り

走るという移動速度を客観的にとらえられてまた面白いものです。走っているうちは解らない

細かい景色の変化や音や空気感などあとから色々頭が編集するような感じも味わえます。

 

そんな一週間でしたが、今朝は久しぶりにいつものブラジルではなく、ウエウエティナンゴの

珈琲で朝を迎え、そのナッティでクールな感じが夏の朝にふさわしい感じでした。熱い珈琲な

のにとても涼やかなフルーティーな珈琲は心も体も軽くしてくれました。そして聞いた音楽は

フジコヘミングのラ・カンパネラでした。これは超絶技巧で知られるパガニーニにリスペクトして

リストがピアノで超絶技巧曲を書いたものですが、これを聞くのも来月のヴァイオリンの超絶技巧

を聞く予定から聞いてみたのですが、かつてテレビなどでもドラマの主題となり流行った曲ですが

最近ではバッハのパルティータなどを聞くので難曲というイメージより優しい音色と情緒的調べと

いうイメージの方が強く、まあ弾く人の技量の差なのでしょうが、もっと難しそうに弾く人も

多くそういう意味では特異な演奏といえるかもしれません。

 

そんな事より珈琲とこのピアノ曲も合うなあと演奏会とは違う緊張した中で聞くのと違い

リラックスの朝の珈琲タイムとともに味わうとまた色々と発見のある時間でした。

 

 

コメント
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