昼休みにホッと一息、天気はころころと変わり依然曇り空ですが、昨日より
蒸し暑い日となっています。
ここのところの自由時間やお客様待ち時間は読書と溜まったビデオを見るという毎日ですが、
スニーキーピートを見た後ではもうすでに主だったものは見つくしてしまいあとは燃えカス
みたいなものを探すような日々です。
そのスニーキーピートもよく3シーズンも作ったなという感じで実際は最初が限度だったのてはと
思えてきます。
最初のアイディアとしてはあくどい詐欺師が他人の家族の中に入って良い人になってみるというような
他愛のないものでしたがそこそこ受けたので続けてみたという感じは毎度のことですが、ただあまりに
あり合わせな人で作ってしまったのでもう最初の家族の中に入って自分が変わりというプロットもそれ以上
膨らませようもなくなったのは明らかです。
この詐欺の構造も危機になる度別の詐欺を仕掛けてその資金も詐欺で得るなど何重もの騙し主体で果たして
物語が耐えられるのかという疑問も結局現在進行形で同時には説明しなかったけれど実はこういうことだったと
いう種明かし映像があまりにしょぼいのでああやられたという感覚に乏しいのも残念な点でした。
騙した悪党がただ警察に捕まるだけだとまた執拗な復讐や妨害の種となるのにあまり悪党の側はそんなもんと
いう感じのやられ方しかしないのも不満が残った点です。逆に詐欺師を捕まえようとした富豪が手痛い被害を
受けたり、予想外のワインセラーの強奪までされてしまうのはやりすぎなのではという感じもします。
このワインの件では結局仕掛けた最初の詐欺は成就しないことや元カノの関係とかも結局どうゆう事という
扱いになっておりこれはこれでもし作るんだったらここいら辺りからという事で枝を残したのかと思いました。
私も四大シャトーのワインを飲み最後に最高のワインロマネコンティを残すのみというときに酒をやめてしまい
これだけは人生の最大の過ちと今でも思う事件となっていてあらゆる芸術作品や名演奏などに触れる度、懸念と
して舞い上がるのがこのロマモネコンティ問題なのです。
それが、嫌みにもオークションに出すために高値で取引する詐欺に扱われるという場面でその年代が1828という
そんなのもうないだろうという年代のものです。そもそもワインの賞味期限は30年くらいで、ちゃんと保存されていた
物ならいいのですが、酸化しているものも多くあります。スニーキーピートではそれを若いワインに色々混ぜて作る
という方法で味見もかわすという詐欺の手法なのですが、そんなのワイン通には通用しないのはもちろん、瓶を見ただけで
インチキだと解ってしまいます。そんな事もあり、この話もこんな程度という最初からあり得ないバカらしい話としか
見れなかったのはこのワインの詐欺のせいです。
絵の鑑定もそうで、鑑定者は裏書を残すので、その絵の来歴もその裏書の歴史とともに絵の証明としてついて回ります。
それにあだするように昔から盗まれたり、行方不明の有名絵画というのが多数あり、この簡単に来歴を辿れないという
問題に直面するのですが、それも誰が所有していたとか誰がオークションで落札してどこの美術館が鑑定したという
お墨付きを演出します。つまりそれ以前の物は価値がないので詐欺の対象にも成り得ないのです。いくら売る側が
本物だと言っても鑑定できる人はごく限られていて表に出したうえかオークションに出たところで吊り上げて売りつける
かぐらいしかないのですが、それではもうけも知れているし、捕まる可能性も高くなります。
コレクターに直取引ができるほどの信用が売り手にあるかというのが絵画取引には一番のポイントですが、それには
売り手が有名なコレクターであるというのが一番の重要ポイントになります。騙す場合は有名コレクターが数名絡み、
取り合いか競り合いの構図を作り出すしか具体的な事例はないのです。もしくは本物は誰も知らないというものを
高く見せて売るしかないのですが、今や仮想通貨が何十億も流出してしまう事件が頻発したり、ハッキングで不正
送金されたお金が行方不明になったりする方が簡単で現実味があり絵の詐欺やワインの詐欺はいかにも嘘くさく
如何に米のドラマでも安易過ぎなのでした。
それもジョバンニリビシという普段はさえないわき役を主役にしたからだと思っていました。
演技の幅というか、決め所で決まらないいつもただ上を向いて手を広げてしょぼい季節外れのコートを着ていると
いうさえない様は脱け出せないドラマの格というか抜け出せない枠を見るかのようです。このしょぼい小男はドラマで
不細工な顔とつまらない演技と脇役然としたものが当たり前のように前面に出て来るのになぜか気になる存在に
いつのまにかなり、検索窓口とかやたらと付いて回る存在にもなるのでした。そして、プライベートライアンでは
あのさえない衛生兵がそうだったかとか小男とおもったら171cmあるとか調べもしないのに知れてしまうのでした。
プライベートライアンでは最初見た時その見事な銃撃戦やリアルな戦闘シーンに圧倒されますが、これは皆昔みた
コンバットの世界であり、上陸作戦に困難を極めトムハンクスのような熟練の兵士といってもプロ兵士ではない
高校の教師が若い戦士をうまく使い成し得た事だという事を納得させて物語を真実味のあるものにしているという
感想を持たせるのですが、ヴィンディーゼルも出てたんだというのはそうだったけという感じです。トムサイズモアは
この映画で戦争映画はこの人みたいな出世を果たした感じだし、この映画から役を伸ばした人は多いのかもしれません。
さて、そんなもろもろの事より一番言いたいのはここ二三日言われる冷夏日照不足ですが、実は梅雨明けというのは
いつも秩父のお祭りあたりで、雨が晴れて暑い中笠鉾を引いて汗だくになるという思い出が直ぐに浮ぶのです。
それと梅雨だ冷夏だと騒がれてまだ休みは先だからしっかり働こうと毎日あくせくしていると実はもう夏はお終いと
いう感じになることです。土用波とか八月になるともうクラゲが出て泳げないとかお盆過ぎたらもう海水浴のシーズン
ではないという閑散とした海の様子とか今まで何度も経験してきました。夏休みは混むので事前に予約しておかなくては
ならないと言われ、計画するも突然友達に行かないと言われたり、夏休みの冒険が台無しになった経験も一度や二度では
なく、こういう夏の裏切りは数限りなくあるのです。
しかし、今年は既に海辺のホテルでの宿泊を果たし、ハワイアンガーデンの休日や沖ノ島体験など夏休み先取りをしている
ので、余裕でこの冷夏と長雨を毎日ランニングとドラマと読書で過ごしているというなんとも贅沢な日々だと感じる
こともできる夏の裏切りの日々なのでした。これに後は軽井沢あたりにドライブにでも出れば十分な夏の過ごし方になる
のです。つまり今年は裏切りにも動じないベテランの夏の乗り切り方を実践しているのです。