昨日は雨の中四日目の雨降りランニングとなりました。
普通は二日続けて雨に濡れるのは嫌なのでジムに行ったり、
走休日にしたりします。
ところが、朝の天候で今日はジムに行こうと決めていても午後の仕事の都合で
夜走る以外に選択肢がなくなったりと今の雨の降り方はそんな追い詰めるような
降ったりやんだり突然降ってきたりというものです。
当店は駐車場が少し離れているため、雨が降ると極端に遠のき、勘違いしている人や
知らない人は、わざわざ市役所に止めて歩いてくる人もいて、すっかり不便な店と
思われているのです。
そんな客待ち的な時間に本を読んだり溜まったビデオを見たりしますが、最近は選挙もあり
憲法について気になったことを調べようと『憲法のエチュード』を開きました。
これは私が行政書士の受験の時によく参考図書として出てきた本ですが、基本書として読むより
憲法は過去問と判例で対処して読んだのはずっと後でした。いつも話題になるのは政教分離で
出る判例で津市の地鎮祭訴訟が出てきますが、もはや古い感じで今では平成天皇の時に諸々の
裁判を取り上げ、日本の特異なところを議論して歴史認識と政治と法律との関係を考えるとき
なのではと思います。
自民党は憲法改正をこの選挙で争点として挙げていますが、自身の政府で閣議決定して
集団自衛権を憲法解釈の変更で実行できることに変えるという決断をしているのなら
自衛隊が違憲という前にもっと正すべきことがあるのではないかというのは当然に
あるわけでそれをへたな言い訳のように肩身の狭い子供の思いなどを創出して改憲すると
いいだしたのはなんともその先が読めるような展開です。
憲法のエチュードは憲法の中の問題と課題を示しているのですが、判決により進化してきた
部分の解説とか成果とかも触れてほしいところです。自由と平等、基本的人権と人類が確立
してきた権利と享受がこの先どの方向に向かうのかも考えないといけません。
amazonのビデオでスキニーピートも最近お気に入りです。
主役のジョヴァンニ・リビシはよく見る俳優ながらまさか主役というのが驚きで、その演技の幅や
存在感からいったら格下とか顔じゃない感じなのですが、かえって個性の強いアクのある俳優より
その場を読んで信用を創出するというのを見せるためには仕方ない物なのかという諦めもひとつの
必須項目のように見せているよう思われてきて足りないものがまた楽しい感じになってきました。
製作陣の考え方としては世の中の人を殺してしまうような悪人は救うべくもない完全悪でそれには
かかわらず巨悪に対しては騙してもよく、それは当然の債で世の中の善悪はその立場により変わると
いう現実的な正義感をみせ、主人公は人を騙す詐欺師ながらそれは詐欺師や極悪人から騙すので
世のためになっているというスタイルで視聴者の賛を得ようとしています。
これは日本の虚構にもたびたび現れるもので昔は義賊だとか単純にあくどい商人から盗んで貧しい人に
分けるという勧善懲悪的描き方でしたが、世の中が複雑になり詐欺というものがテーマとなり、騙す
という最後は善人は誰も困らないという終わり方をして良しというスタイルのものが生まれたのです。
漫画などではクロサギとか同様の物があります。
映画などではワイルドスピードやTaxiですが、詐欺だとスティングといった昔からのものがあります。
まあ物語ならでわなのか現実にもあるかとかいえば日本でも昔からM資金詐欺とかニュースに
でますので、現実にも騙す人はいるのです。
人間の脳もそもそも騙されるようにできていたり、幸福感とは他人に施すと強くあらわれるという
人間の本質に基づいた物語なのかもしれません。
そのスキニーピートの今までにないところは主人公がどんどんドツボにはまり込んでいく中で
解決は全て詐欺でかたを付けるという最後はやられたとみている人に思わせるところです。
主人公のピートだけでなく、かかわる人がみんな問題を抱え、その問題をしょい込むことになり、
それでもそれぞれの人は愛すべき善の判断で行動して決断をするけれどそれはやはり法律違反だったり
するのでまた更に問題発生で解決のためにまた違う詐欺を仕組むという物語です。
つまり、自分は犯罪者でもないし、悪人でもないと関係ないと見ていられない、いつの間にか自分も
いつ犯罪者となり助けになるのはピートのような人という感じになっています。すっかりその世界に
はまるのもいいですが、FBIはそんな馬鹿じゃないだろうとか今の犯罪捜査はもっと証拠とか科学的
捜査がされるだろうとか突っ込みどころは多々あり、自分はそんな馬鹿じゃないのでそんな話に
騙されないと物語の先を読むのもよいでしょう。
まあどちらかというとどっぷりとはまってみてああ騙されたとみるのが正解のような気もします。
あらを探したらきりがないし、そもそも主役がシビリなのですからそれに収束されそうです。
こんなゆったりとした時間つぶしの時にも季節の珈琲は必須で自分の予定を忘れずにいるためにも
夜のランニングに出る準備にもこの珈琲の香りと季節の味がすべて繋がり整えていきます。
最近閉まってしまった名店とか花輪をずらっと並べた新規開店の店とか町の変化もリビングから
見える空模様の変化も珈琲と本とビデオと全てが共有の歴史のように感じたり、それが自分の
人生とリンクしたりと幾重にも重なり毎日繰り返されるときの流れも季節というスポットライトと
珈琲の香でより豊かに深まり、より感じるようになります。
果たして今日は五回目の雨の中のランニングになるのかそれともジムに出かけることになるのか
また午後の様子で覆ってしまうので全く解りません。