金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯18

2022-05-08 21:35:05 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第18話「壇ノ浦で舞った男

逆櫓の争い来たー! と思ったら、
義経、後で梶原に
「私は思ったことをすぐ口に出す、忘れろ」
って言ってる。
謝ってないが、謝ってるつもりなんだよね。
そして、あなたが正しいと答える梶原に
「私のことを一番わかってくれているのはお前だ、平三」。

なになに、どうしちゃったの!?
その後には事前に示し合わせて二人で一芝居うってるし、
このドラマ、二人をどうするつもりなの!?
いまだかつてない関係性に動揺してしまった。

しかし、こんなふうに義経を認め、
崇拝の心さえ抱いているように見えた梶原は、
鎌倉へ帰ると従来のイメージ通りに
義経を陥れるような報告や物言いをするのだった。

ここも「??」だったんだけど、疑問はのちに氷解。
義経の才能を認めているのは本当だけど、
頼朝と義経が並び立たないことはわかっていて、
軍才よりも政治力が必要とされる今後、
天に選ばれるのは頼朝だろう……という判断なのね。
天運というものを重視するキャラ設定はぶれてない。


宗盛の描き方も、意外性があってよかった。
もうずーっと無能なヘタレとして扱われてきた宗盛、
このドラマでは始終一貫して冷静で穏やかなんだよね。
「弟」同士、義経と語り合う場面で
重盛に言及してたことに、ほろり。
腰越で足止めされた義経のために、
頼朝への文を代筆すると申し出て、
そのお礼なのか、義経も親子の対面をさせてあげるし、
心の交流らしきものが描かれていた。
腰越状は義経が書いたのではないと見破られて
頼朝の怒りに油を注ぐことになるのだけど、
宗盛はこれを見越して報復として書いたのかな?
義経や頼朝への恨みを感じる場面はなかったし、
単純に、頼朝の官位なんぞ興味なくて覚えてないし、
一門揃っての栄達を成し遂げてきた平家だから、
あの文言に頼朝が引っかかるとは
思ってなかっただけのような気もするけど。

平六に「くそ真面目なカバ」呼ばわりされてた範頼、
めちゃリーダーの器だと思うよ!
「兵糧ないし、帰ろうぜ!」
と騒ぐ義盛に、腰を低くしてなだめ、
「わかっちゃいるけど……」
と退かせてる。
こんなまともで大丈夫なの?と
心配になっちゃうくらいだよ。
「釣りに行ってくる」っていうの、かわいい。

【その他いろいろ】

・ すっかり無表情になってしまった大姫。
   体を張って笑いを取ろうとした八重さん、滑る。

・これだけめちゃくちゃやってきた義経も、
 帝を抱いての入水にめちゃ驚いて動揺してるの、
 よかった。
 幼い帝を滅び行く一門の道連れにするの、
 義経にすら想像できないことだったんだな。
 (しかし、だれも慌てて引き上げようとしないのは謎)
 
・平家の描写薄いのに、ちゃんと悲しい。
 敵方である坂東武者が悲しがって、手を合わせてることで
 「そこまでのこと」だったとわからせる演出。

・漕ぎ手を丁重に弔ってやれと指示を出したり、
 宗盛に優しくしたり、かつてのちょっとした恩人に
 ちゃんと恩返ししたり、
 「義経にも人の心はあります!!」
 と執拗に描いてるの、ひどいね。
 視聴者を泣かせる気満々じゃん。
 前回までの義経だったら、
 悲劇のヒーローにならなかったでしょ。
 「そら殺されるわ」で終わったはず。

・いつも憂い顔してるだけで、対頼朝においては
 まったく役に立たない小四郎。

・関西弁の静、新鮮。

・りく「(板東には)いまだに全く慣れません」
 時政パパ「えええっ!?!?」
 りく、自分の産んだ男子が北条の跡継ぎになれなければ
 寄る辺ない立場のままなんだもんね……

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯17

2022-05-01 21:40:11 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第17話「助命と宿命

ううう、つらすぎる……
源平合戦が終わる前からこんなにつらいの、
この先耐えられる気がしない……。
序盤の「愉快な北条一家」に戻りたいよ!
でも戻れないんだよ!! 
という回だった。
金剛という息子を得て、自分ひとりの思いだけでは
小四郎が動けなくなり、腹をくくる回。
「私にはここしかない」
「我らはもう、かつての我らではない」
小四郎のセリフが重いね……

義高殺害と一条忠頼誅殺をリンクさせて
一気に処理した脚本は今回もお見事!
大姫にもらった鞠が原因で義高が刀を抜けず、
結果として彼の命を奪ってしまうなんて脚本、
鬼の心がないと書けないでしょ……

上総介も義高も甲斐源氏も、
邪魔だから消しておかなければならない、
というのはわかるんだけども、
「潜在的脅威だから」で殺しちゃうのが
現代人の感覚だと受け入れがたいんだよね。
今回のドラマだと、武田・一条は思い切り
悪いこと考えてたけども。

来週は源平合戦の終了→頼朝vs義経。
内ゲバは続く。

【その他いろいろ】

・今回の「鵯越」云々みたいに、
 近年の研究をふまえてますと示しつつ、
 フィクションはフィクションでいいじゃん!
 というスタンスなの、いいね。

・ 小四郎が金剛をちゃんと可愛いがってて安心した

・工藤祐経、久々に登場。
 曽我の仇討に向けて仕込みもあり。
 そうか、八重さんは伊東の娘だから
 工藤に兄を殺されてるという因縁があるんだな。

・実衣「この人(小四郎)に怒っても……」

・義高が頼朝を許さないし、仇を討つと明言したうえ、
 小四郎に、
「父の思いをわかっていたのに何もしなかった、信じてない」
 と言い放ったの、よかった。
 小四郎、びっくりしてたけど、自覚なかったんか?
 八方美人で甘いことばっかり言って、結局何もできなかった、
 というこれまでの振る舞いのツケを払わされる展開、よかった。

・義経、検非違使になっちゃった!

・巴に妾ではなく「家人になってくれよ」という義盛、
 巴にとっちめられる義盛。
 本日の唯一の癒やし。

・息子への文に「頼朝を敵と思うな」と書く義仲、
 心が清すぎる……!
 こんなに心がきれいだと、蛮族の跋扈する平安末期では
 生きていけないよね。

・範頼「小四郎には居て欲しいな」
 かわいい。

・里が義経と結婚することに。
 そしてそのころ義経は静と出会っているという
 これまた酷い描き方。

・義高の女装、直虎のじゃない??

・安達盛長、御家人たちの心がこれ以上頼朝から離れてはいけないと
 心を砕いているが、もう無理だよ……

・大姫の直訴に泣いちゃった。

・政子「一筆書いていただけますか」「何度も騙されております」
 だよね~!

・藤内さん、マジで何も悪くない。
 理不尽にもほどがあるとばっちり!!

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯16

2022-04-24 22:07:02 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第16話「伝説の幕開け

超高速宇治川合戦&一ノ谷合戦!

義時に活躍の場はないし、全体の話の流れからから見たら
合戦の内容はそこまで重要じゃないから、
個人的にはこれで文句なし。
超高速処理ながら、先陣争いや和田義盛&巴、
畠山重忠の馬背負い……と細かいエピソードを入れてきてすごい。

義仲、最後まで潔い義の人だった。
「自分の果たせなかったことは、頼朝が引き継いでくれる」
なんて言って、心が清すぎる!
義経の策を見破って冷静さを失わないけれども、
もう一つの策は見破れずに負けてしまうの、
「この人にも軍才があった、でも義経はそれ以上だった」
とわかる演出でお見事。
理想の乳兄弟関係を具現化したような「木曾の最期」みたいな
劇的な演出もなく、あっけなく死んでしまうのも、
「これが戦……」って感じでよかったよ。
「色恋は捨てた」と言っていたように、
今回のドラマの巴は、義仲とは男女の仲ではなく
あくまでも主従の関係で、でも別れのシーンの彼女には
義仲へのどうしようもない慕わしさ、切なさがあふれていて
涙……

上総介を斬った梶原景時は、案の定、みんなに嫌われてる……。
特に和田義盛の態度、まるで小学生(知ってたけど!)。
頼朝に半ば脅しのような形で命じられて、
本人も気乗りしなかったのに、貧乏くじ。
事務能力が高くて、義経の無礼すぎる言い方にもぐっと耐え、
よいものはよいと認めつつ、天才でない自分を悔しくも思う。
「悲劇の天才とそれを陥れる小物」という古い人物像と関係を
新解釈してるのも、令和の大河ドラマという感じでよい。

それにしても義経の兄弟たちに対する感情はどうなってるの?
同母兄の義円は陥れるし、
同じく同母兄の全成とは関わっている様子がないのに、
頼朝のことはえらく好きで、
範頼にも「兄上、会いたかった!」なんだ……。
範頼、いい人すぎて「これは死ぬ……」と思ってしまう。
この鎌倉殿ワールドで、
まともな人間は生きていけないんだよ!!

序盤から、小四郎は完全に頼朝に心を閉ざしてしまった、
という様子で、いいねいいね。
兄を死に追いやられたってだけでも恨む理由は十分なのに、
許されたはずの祖父とおじを殺され、
自分の親しかった人間の殺害に加担させられたわけだから、
これで、まだ頼朝に心を寄せていたらおかしいもん。

【その他いろいろ】

・泰時の幼名「金剛」、頼朝が名付けたことに。

・このままだと謀反の濡れ衣を着せられるとみて
 孫の誕生を機に鎌倉へ戻ってきた時政パパ、
 こういうときの身の処し方はしっかりしてるんだよな~。

・御台所として御家人たちと間を取り持つと
 決意を新たにする政子。
 義高も守ると宣言するが、
 彼女の「どうにかして助けたい」という願いは
 何度も何度も打ち砕かれていくんだよね……。

・土肥実平も字が書けないのか。
 表に書いてあるのも「サ子ヒラ」だったね。

・義盛のゆる絵、可愛い

・重忠は「私も嫁探しをしよう」って言ってたけど、
 彼は嫡男だからとっくの昔に相手は決まってそうなものだけど。
 義時の妹とは再婚だと思ってた。

・義盛に妻がいることも示された。
 この人、頼朝と同じ歳だから、いてもおかしくないんだけど、
 言動が小学生みたいだから……

・義村、いきなり娘を連れてきた。
 史実として母親がわかっていないから
 こうなったのだろうけど、
 「一人育てるも二人育てるも同じだろ」
 全国の母親を敵に回す発言だな!
 一人でも大変なんだよ!!!!

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯15

2022-04-17 21:55:46 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第15話「足固めの儀式

板東のおじさんたち、コントやってないで
ちゃんと頼朝を始末しとけよ!!(怒)😡 😡 😡 

上総介が殺されることは知っていたし、
上総介を謀反に加担するよう誘導した時点で
罠だろうなとはわかっていたけど、
あんな抵抗もできない形で惨めに殺されるなんて
あんまりだよ……。
上総介を、傲慢で押さえのきかない奴として描かず、
邪魔な存在であることはちゃんと描きつつ
愛すべきチャーミングな兄貴として描いてきたのも、
今回の悲劇性のためだって、知ってた!!
予想外だったのは、
「こんだけ頼朝にヘイト集めて、御家人たちに忠誠心ないじゃん!
承久の乱どうするの??」
という疑問に対して、
「それはもういいです。恐怖政治とビジネスライクな
 『ご恩』(所領)でやってくから」
というアンサーに至ったこと。
上総介をみんなの前で殺害して、所領を分けてやることで、
千葉も三浦も頼朝の共犯になってしまった。
自分たちの謀反のせいで上総介が殺害されてしまい、
でも一族郎党のために所領はいるから、
この処分を呑み込むしかないのよね。

あと、景時の気持ちも頼朝から離れてるの、
意外だった。
前回、頼朝が景時の前で「最後に頼れる者は身内よ」って発言も、
これの仕込みだったのか。

こりゃあ、鎌倉で源氏滅びますわ……
嫌すぎる納得感!!

【その他いろいろ】

・嘘のつけない土肥殿。
 マジで板東のおじさんたち、政治とか謀略とかできないのね。

・変わり身の早い比企のおじさん。おもしろすぎた。

・重忠の逆張りせずにはいられない和田義盛。
 アホ可愛い。

・時政の「八重の産む子=北条の跡取り」発言に
 顔を曇らせるりく。
 こっちも、着々と先の展開の仕込みをしてますな……。

・範頼に対して実衣が「意外にできる」って言ってたのも
 おかしかった。
 今回の範頼はイケメンであった。

・先を知っているからそう感じるのかもしれないけど、
 重忠もすでに悲劇性を内包してる……
 「今度仲間を裏切ったら、先がない」
 「頼朝殿が我らを信じていないのは、
  梶原殿がよくわかっているはず」
 きれいな貴公子をひどい目に遭わせないで!!
 
・政子「小四郎の頼りになるところ、初めて見ました」
 目立たない折衝役をやらされ続けている悲しさ……。

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯14

2022-04-10 21:20:21 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第14話「都の義仲

小四郎と八重、もうすっかり夫婦。
しかも懐妊してて、いつの間にか月日が経っている……。
八重と夫婦になったことをまだ皆に言わないのって、
これ、公表する前に八重が死んでしまう流れなのでは……??
(泰時の母は、御所に使えてる女だってこと以外、
 出自不明だったはず)

毎回言ってる気がするが、頼朝、最悪だな!?
すべてお見通しな大江広元の入れ知恵で、
義仲の手柄を横取りしたうえ、
義仲の留守中に交渉と賄賂で朝廷に接近。

義仲の無知と無作法が露呈して、
公家や法皇にあっという間に嫌われたうえ、
頼朝に出し抜かれていいように扱われてるのがつらい……。
無欲だし、兵力の計算もできる。
絡まれた三善康信も助けてあげるいい人。
でも、政治的な駆け引きが出来ないってだけで
あっという間に窮地に。
朝廷や京の事情に精通したブレーンを事前に確保する、
という発想自体がなかったのね。
父を討つための準備を見ていなきゃいけない義高が
かわいそう。

そして一方、源氏同士の争いに巻き込まれることを嫌った
御家人たちは、義高をかつぎあげて頼朝から離反しようと
画策。
(文覚が合流した時点で「あ、こりゃダメだ」感がすごい)

田舎のおっちゃんたちだから、
好き勝手に言いたいこと言ってるだけで話が進まない
皆をまとめるリーダーがいたら違う
上総介広常じゃん!

という流れ。
これで義高と上総介のエピソードを一気に処理しちゃうのね。
ううう……😭 😭 😭 
小四郎、広常に御家人たちの味方に付くよう頼んだけど、
これは、知らずに大江広元の計略に乗ってしまったのだろうか。
義仲にも「源氏同士で争わぬ限り……」って、
希望を持たせるような甘い発言してるから、
また「そんなつもりじゃなかったのに!」って
言い出すんじゃないか、心配している。
小四郎のは優しさではなく甘さなので
腹立たしいんだよな。

【その他いろいろ】

・顔面偏差値の高さで政子の文句を封じた義高。
 政子・道「よいお顔立ち」×2

・宗盛「もっとよいところへ参ります」
 安徳天皇、かわいそう……

・三善康信、めちゃ現地取材してるな!
 アクティブすぎる!

・「みんな仲良く」が口癖で石橋山でも付き従ってた土肥実平まで
 アンチ頼朝になってる。
 頼朝、「主従の契りはどうした!」って怒ってるけど、
 人望のなさを反省しろ。
 義仲追討の大将を梶原に、って話をしてる場で、
 梶原の前で「信用できるのは最後は身内よ」って言っちゃう、
 そういうとこ!!

・範頼、前回は行家おじさんに気使って話しにいくし、
 今回は義経の代わりにお礼言ってあげるし、
 気遣いのできるいい人。
 この蛮族の集合する鎌倉では、
 平凡な(まともな)男は貴重だよ。

・義高に構ってあげるお兄さんたち(小四郎・重忠・義盛)の
 場面、重忠がしきりに義高に向かって
 「義盛の相手しなくていい」って言ってるの、おかしい。
 そして、すでに義高の父親世代だろうに、
 おとなげなく手加減もせず、
 義高に相撲で怪我させる和田義盛よ……

・頼朝、義経に
「戦から戻ったら語り尽くそうぞ」
 と言って、すごいフラグたてた!

・義経に人の心があってびっくりした。
 義高の趣味(蝉の抜け殻集め)に
 「人に言わないほうがいいぞ」
 って。
 人目を気にする神経、あったんだな!!
 義仲を討ちに行くことについては何も言わないけど
 (たぶん、これに関してはあまり心を痛めてない)、
 義高にあげるために、蝉の抜け殻集めてたし、
 父を討たれたあげくに殺されるであろう義高を
 思いやる気持ちはあるんだね……

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯13

2022-04-03 21:32:14 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第13話「幼なじみの絆

義仲がかっこいい!!
見た目はワイルド系だが、賢い、そして冷静。
あの行家ですら、
「自分を頼ってきたものを追い出すことはできない」
と守り、代わりに自分の息子を差し出す男気。
今回はもう史実を捻じ曲げても、義仲に勝って欲しいわ。
巴が色恋を捨てて、終生を彼に捧げると言ったのも納得だよ。

そして、そんな格好良い義仲とは対照的に、
相変わらず頼朝はクズなのであった。
これ本当にすごいと思うんだが、
大河ドラマの主人公が仕える主人がいいとこなしって、すごくない??
時政が帰ってしまったこと、
元はと言えば自分が悪かったと反省したかと思ったら、

また亀のところ来ちゃった
なぜか来ていた政子と鉢合わせ
→ 逃亡した挙句、今度は八重のところに来る
→ 八重に噛まれて逃亡

反省してない……!

鎌倉の皆さん、本当にこの男について行っていいの??
義仲のところ行った方が良くない??
まあでも人望がないからこそ、
千葉も三浦も和田も文句言いに来てるんだよな……
(冷静にまともなこと言ってんの、重忠だけで、
 おじさん達は文句言ってるだけなのがほんと田舎)

小四郎、小栗旬の外見をもってしても
 独りよがりのストーカー行為(おそらく10年単位)が
キモいんだけど、身勝手な頼朝という比較対象しかいないため、
 八重が妥協するのは分からなくもないよ……。
 頼朝よりマシというだけで、小四郎は
相手の好みもリサーチせず、
相手がもらっても困るだろうとも考えず、
しつこく顔を見に来て、贈り物攻撃してくるところ、
言葉が本当に通じない人という感じ。
 一途とか純愛とかいう美しい言葉で形容することは
とてもできないよ。


【その他いろいろ】

・文覚に対抗して全成に加勢する実衣ちゃん、
 可愛い。この夫婦はいいね。

・なんだかんだで、牧の方は最後まで時政と仲良しなんだよな。
 宮沢りえの可愛らしさよ。

・ 頼朝、義円を死なせたことをちゃんと怒ってる。

・大江と比企が頼朝のブレーンポジションに。
 梶原は文句言いにきた御家人のリスト作ってる。

・小四郎「あの方(武田) の言葉にまことはございません」

・ 上総広常はまだ武衛の意味、勘違いしてんのかな
 
・ 戦闘狂喜・義経、 下半身のだらしなさは 兄と一緒

・ 平凡キャラの範頼は義経よりはかなり慎重なのね。
 兄の許しなく、比企に取り込まれまいとしてる。
 
・ふてぶてしい亀の意外な教養。
 政子にマウントとりつつ、発破をかけ、
 なにやら認めあう関係になってる……

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯12

2022-03-27 21:22:24 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第12話「亀の前事件

この回をずっと待ち望んでいた!
予告からしてめちゃ面白かったのだが、
本編はあちこちがギスギスしまくってて
ただ笑えるだけじゃないのがつらいよ……

上総介広常が、京に行ったときのために
手習いしてるの、つらすぎる……。
こんなエピソード入れてくるなんて
鬼の所業だよ。
小四郎の頼みで亀のことも預かってあげるし、
いい人な側面を見せながらも、
「頼朝にとって、板東の団結にとって、
 この男が邪魔である」
というのも序盤できっちり描いていて、
ここがいちばん見ていて苦しかったよ……

どう考えても脈がない、
自分に男としての興味を一切示さない八重を
追っかけ続ける小四郎の狂気。
八重も、
「どうしてそこまで頼朝に執着する??」
という感はあるけど、彼女の場合は、
「貴種に選ばれて子を産んだ」というプライドとか、
家族や経済基盤を一切失ってしまって
すがるものがそれしかないという事情とか、
まだわからないでもない。
ここまで引っ張るということは、
泰時の母親は八重になるのかね……

【その他いろいろ】

・実衣と全成、結婚。
 頼朝周辺に埋まった地雷を踏みまくり、
 場を凍らせる実衣ちゃん。
 案の定、浮気の秘密もめちゃしゃべってる。

・りくは、政子が傷つくであろう頼朝の浮気の話を
 口をすべらせたふりで伝えるし、
 政子は彼女の意地悪に気づいていて
 りくの兄をひどい目に遭わせることで報復するし、
 仲良しだった二人がギスギスしてるの、悲しい。
 でも、りくは女としては政子サイドに立つ気持ちも
 持っているのだよな。それを今回は描いていた。

・りくのウインク、めちゃ可愛かった!

・静かに御家人たちを観察している大江広元の目。

・義経の「馬引き役、イヤ」エピソード来た!
 「代わりにやる」って行った千葉常胤に
 「見栄えがするものと言ったはずだ!」って言う頼朝、
 ひどい……。
 お年寄りは大切に!

・義経「残念ながら兄弟は私一人ではない」
 なんで「残念ながら」なんだよ!
 政子のおなか触ってるところも、怖いよ!!
 
・頼朝「妻というものは子ができたら夫のことなどそっちのけ。
 淋しかったんだよ~!」
 懐妊する前から浮気してただろ!!

・政子「田んぼのヒル!」
 振り回され続ける小四郎にひどい罵声。

・「頼朝の女を自分のものにすれば、自分は頼朝を超える」
 三浦義村の謎理論。
 八重さんにコナかけてたのも、それが理由だったのか。
 亀も、頼朝じゃなくてもいいんだな。

・時政パパ、キレた!
 でも、本当に頼朝のパパを筆頭とする一家への仕打ちは
 ひどいからな。
 命の危機を救ってずっと支えてくれたのに。

・畠山重忠が清らかすぎるよ~

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯11

2022-03-20 21:18:54 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第11話「許されざる嘘

コントとどす黒い悲劇が交互にやってきて、
頭がおかしくなりそう……

タイトル、義経の嘘のことかと思ってたよ!
恩赦のためにいったんは許されることが決まった伊東の爺様が
殺されてしまうとは……
いや、史実として自害したのは知っていたから、
「これ、どうやって回収するんだろ」
とは思ってたし、爺様が子どもたちと暮らすことを
楽しみにしている様子を見せた時点でフラグだとは
わかったけれど、こう来るとは思わなかった。
伊東祐親、第1話の時点から、頼朝の敵にもかかわらず
好感度低くならないように描かれていたんだよね。
平家の手前、二人の孫を殺さざる得なかったのはわかるし、
頼朝が板東武者を見下してるのもちゃんと描いていたから、
行動原理が明確。
本当に顔つきが穏やかになっていたのに、
善児を使って孫二人を殺害した報いを善児による暗殺の形で
受ける展開が、ひどすぎるよ~~!!

いまだかつて、こんなに義円がクローズアップされた
創作物があっただろうか……。
子ども時代に登場してるのしか見たことないよ!
教養もあって性格もよい、好感度高い人物として描かれていたのに
義経の嫉妬によってそそのかされ、死んでしまった。
義経の病んでる感がすごい。
梶原に見られてなかったら、しらを切り通すつもりだったんだな。
頼朝が、最初にかけつけてくれた&軍才があるというだけで
「男の子が生まれなかったら跡をつがせる」
とまで義経を評価してるのは意外だけど、
そんなこと口にしたら、義経は頼家を殺しちゃうんじゃない??

それにしても義時は、頼朝に兄と祖父を殺されてるんだけど、
「絶対許せねえ」にならないのかな?

来週はついに亀の前事件。

【その他いろいろ】

・義時が大泣きする場面、予告で見ていたが、
 失恋で号泣してるのだとは思わなかった。
 八重が自分に気がないって、
 ほんとにわからなかったんだな……。
 叔母甥婚が珍しくなかったってこと、
 ようやく言及された。

・義村「振られてからが勝負だ」

・梶原景時
 「わしは頑固で 融通が利かない
  人の間違いを放っておけない」
 仕込んでますね……
 和田義盛とめちゃ気が合わなさそう~!!

・武功をたたえられてうれし泣きする藤九郎可愛い。

・頼朝「わしが誰よりも頼りにしているのはお前だ」
 舞台裏を知ってる義時に、よく言うね!?

・今日も和田義盛はアホ可愛かった。
 
・三善康信、奈良まで見に行ったの??

・全成の実衣へのアプローチがキモいんだが……

・やはり行家が来るとろくなことにならない

・御家人になって早々、汚れ仕事担当になった梶原景時。
 善児がOPのクレジットに出てくるだけで怖い。
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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯10

2022-03-13 21:13:41 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第10話「根拠なき自信」

義経が危うすぎて、ハラハラしっぱなし!

 鎌倉で平泉のこと、
「こちらとは比べ物にならないくらい美しいところです」
「(鎌倉が平泉ほどに美しくなるのは)難しい」
と言っちゃう義経。
異母兄である範頼に
「そちら(の母)は遊女ですよね」
ってマウンティングと取られかねない発言しちゃう義経。
三浦や時政に偉そうな口きいちゃう義経。
未経験ゆえにたしなめられて拗ねちゃう義経。
戦の才を見せつけるものの、それを発揮できずに暴れちゃう義経。
もー、これ絶対嫌われるし揉めるじゃん!!

キラキラした輝きと、「これは殺されても仕方ないな」が
両立するキャラ造形、パワフル。
ラストの、登場した義円を見つめる義経が不穏……。

キザな参謀役だった義村が八重さんに振られたあげく、
腐った草餅食べて腹壊し、戦を欠席してるの、笑っちゃう。
しかし、なんだな、「おじー姪」婚や「おばー甥」婚は
この時代はアリなんだけど、それをわかっていて見ても
違和感というか抵抗感すごいね。

戦の最中に、
「見てくれ、可愛い小鳥を捕まえたぞ!」
って駆けてくる義盛、可愛すぎだろ。
妖精か??

【その他いろいろ】

・国衡、泰衡も来た~!
 
・「どっちが敗軍の将かわからない」
 と広常に言われたように、最後まで堂々としてた大庭景親、
 よかった……。
 それに比べて、大庭のせいにして助かろうとする山内首藤の
 情けなさよ……。
 もう登場しないのかな。

・景親「あのとき頼朝を殺しておけばと、
    お前もそう思うときが来るかもしれんぞ」 
 予言者!!

・亀の前、「性格が優しい」って吾妻鏡に書かれてたし、
 かわいそうな被害者ってイメージだったけど、
 このドラマではなかなかに怖い。
 「あの下女は役に立たない」って讒言するわ、
 頼朝との仲を八重に見せつけるわ。
 これは、やられっぱなしではなく反撃するタイプだろう……。

・「俺が八重さんをもらってもいいんだな」
 という義村の発言に対する義時の
 「ちょっとお待ちなさい」
 が可愛い。

・「老けたなあ」と言われていきなり佐竹を斬り殺す広常だけど、
 このあと、ちゃんと敵方に内通者作って戦をおさめてるんだよね。
 アホではない。

・ああ~重忠の貴公子ぶりよ。
 義盛と言い合いになって、土肥さんにまた
 「仲良くじゃ!」とたしなめられてるんだけど、
 小鳥を捕まえてきた義盛にほのぼの発言してるんだよな~。

・義時、「女はみんなきのこが好き」という謎の思い込みで
 八重にきのこをプレゼントするが、八重はきのこが嫌いという。
 第1話でもこんなエピソードあったな!?
 これはモテんわ……失敗から学ばない男。
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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯9

2022-03-06 21:28:00 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第9話「決戦の前夜

頼朝と坂東武者たちとの意識のズレ、
ちゃんと描いてるこのドラマ、信頼できる。 

兵糧も尽きかけて、留守にしていた所領も心配だということで、
千葉常胤も上総広常も帰ろうとしてる。
背中を見せた平家を追いたい頼朝と、 
追討軍を追い払ったらもうよい、と考える坂東武者たちの間で
板挟みになって困っちゃう義時……なのだけど、
この「意識のズレ」ひとつで、時政の名誉回復と
頼朝の義経受容を両方処理したところ、
作劇上のうまさを感じて感心してしまった。

八重、 最初から好感度が低すぎて、
まだ出るのか~~とちょっとうんざりしている。
江間次郎が八重を殺せなかったのは予想通りなのだけど、
八重が彼に「来て」と言っただけで
思いは報われたんだろうか。
再びのアサシン善児の登場で次郎が殺されちゃって
そりゃないよ~!!

【その他いろいろ】

・ 「あんなじいさんでも俺の身内なんでね」
 って、爺様を守るために義盛と重忠の前に立ちはだかる義村、
 かっこよかったけど、
 あなたがそんなに身内を大事にする人間だったなんて知らなかったよ!
 (後年、二度に渡って身内を裏切ってる)
 八重に差し出した手をスルーされる場面、 
 どういう意図で入ってたんだろ、あれ。

・ 頼朝、いつか暗殺されるやろ、この口の悪さ。
 メンツ潰されたら殺すぞ、坂東武者は。
 時政、絶対もう頼朝のこと嫌いだよ。
 石橋山での一件もあるし。
 今回坂東武者の代表として意見を言い、
 頼朝に見直されるという場面はあったけど、
 あんなもんで罵詈雑言が帳消しされるとは思わない。
 

・ りく、神仏を信じないリアリストかと思ったら、
 全成の風水指南を受け入れて壺を置いてた。

・ 武田と頼朝、作り笑顔でマウンティング合戦

・和田義盛「俺達とは一回しか飲んでないのに、佐殿が武田と飲んでる!」
 相変わらずアホ可愛い。

・「 こっちとあっち、どっちをとるのよ!?」
 面倒くさい彼女二人(義村と頼朝)に 選択を迫られる義時。
 義村には坂東武者だと言ったけど、頼朝に対しては応えられず、
 孤独な頼朝→弟義経登場、の流れは本当にうまい。

・ 広常、 見栄え気にしてる

・「 俺を殴ってくれ」 というおじさんたちの青春シーンが
 まさか富士川の水鳥の話に結びつくとは。

・ 今回も義経は自由すぎた。
  奥州から結構な長旅をしてきたはずなのに、
 懐から出した秀衡の文がピンピンと綺麗すぎる
コメント (2)
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