金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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大河ドラマ「おんな城主直虎」#40

2017-10-08 20:50:40 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#40

先週から、寅松のクソガキぶりにムカついている……

直虎に対する態度はともかく、
大恩ある松下の養父に言い訳の一つ、
詫びの一つも入れないってどういうことよ??

若かりし日の感情的な面を復活させながら
しのが虎松に憤慨してるの、
松下ですごく大事にされてたからだろうな~って
感じさせる演出、いいよね。
結果的にクソガキは、
いい人すぎる養父に許されてしまうわけだけど、
見ているこちらにはもやもやが残ったわ……。

しぶとく世を渡っていく氏真のたくましさ、
そして虎松が死んだと今の今まで信じていたらしい近藤の
素直さが印象的。
そして、相変わらずなつさんはできた人であるよ。

最終章は虎松の立身出世物語なので、
弱小国衆のサバイバルを描いてた8月までとは異なり、
緊張感がない分、安心して見ていられる。
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大河ドラマ「おんな城主直虎」#39

2017-10-01 20:50:05 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#39

タイトル変更したほうがいいんじゃない?

ってレベルで主役が直虎から虎松に移ってる……。
最終章は「虎松、井伊家再興のために頑張る」を
メインにして通すのかしらん。
直虎のドラマは政次の死でピークを迎えてしまったので、
この切り替えも、これはこれでいいのかもね。
十五歳らしい幼さも見せつつ、
変顔で楽しませてくれ、雰囲気も変わった感じ。

しかしまあ、虎松の身勝手さよ。

松下のお父さんがめちゃいい人っぽいだけに、
あわれだよ~。
血がつながらないのに大事に育ててきた恩を
見事に仇で返されちゃったわけだし。
ショックで倒れるのもやむなし。
せめてお父さんに直接話してお願いしろよ……。

そして、六左が相変わらず役立たずでつらい。
虎松の非を指摘して、裏切らないように諭すところまでは
まともだったのに、思いとどまらせる力はない彼。
政次に雑巾でおでこ拭かれてたときと同じ顔で
十五歳の虎松に脅されてビビるとは……。
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大河ドラマ「おんな城主直虎」#38

2017-09-24 21:22:18 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#38

武田に押されてピンチ! というときに
おばば様の命日だからと笙を吹いて
「滅びるわけじゃ、今川は……」
とあきれられた氏真ぼったまが、まさかの寿桂尼召喚!

ぴちぴちギャルとお楽しみのつもりで寝所に行って、
顔を上げた遊女が死んだ寿桂尼だったら
そら信玄もショック死するわ。
めちゃ笑った。

そして今日はババア祭り。

井伊を離れる決心をしたものの、
井伊のことが気になって仕方ない直虎を、
龍雲丸が「ババア」呼ばわりした挙句、
「前の男に未練たらたらで鬱陶しい」
と突き放す。
柴咲コウをババア呼ばわりってすごいな……。
まあ実際、当時は三十超えたら十分な年増なんだろうけどね。

正直、政次が死んでからは、
緊迫感もなくどこか間延びした消化試合を見せられてるような
気分もあったのだけども、直虎の人生にとっては
必要な休息の時間だったのかもね。
子どものころからバタバタと立て続けに身近で人が死に続け、
出家して男女関係とも切り離されていたわけだし。
一か所にとどまっていることのなかった龍雲丸が
去っていくことで別れが訪れるというのも、
自然な展開だったと思う。
龍雲丸の言う「前の男」というのは、
直接には政次を指してるのだろうけども、
政次は井伊家の象徴であって、
直虎はやっぱり井伊の人間としてしか生きられないんだよね。

高瀬の間者ネタはもうこれでおしまい?
おしまいだったらがっかりすぎるので、
何らかの展開があることを期待してます。
そして、にゃんけいが代替わりしたことが地味にショック。
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大河ドラマ「おんな城主直虎」#37

2017-09-17 20:53:02 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#37

あやめさんおめでとう!

何も婿入りしなくても……とは思うけど、
「金を生み出す女子だから!」っていう理由なのは
方久のキャラ設定には忠実よね。
それにしても、あの公式の「女子会」動画が伏線だったとは……。

どうやら夫婦になったっぽいけど、
「かしら」呼びの直虎に、
たまに敬語が入り混じる上「あんた」呼ばわりする頭。
何となくまだ他人行儀な感もありつつ、
直虎はストレートにやきもちも焼き、
久々にほのぼのラブコメ展開……と思いきや、
やっぱりそうはいかないのであった。
罪悪感から井伊を離れることに抵抗を覚えつつ、
母親に説得されて頭とともに堺に行く決意をしたのに、
武田の襲来で「井伊の殿」ポジションに戻ってしまう。
何というか、もう、子どものころに刷り込まれた生き方って
変えられないものだなあ……としみじみ。
城主から一介の農婦になって、ほんとに百姓生活する
バイタリティはすごいと思うけど、
「お前はもう殿じゃない」と寺の坊主たちに言われても
「殿」をやってしまう。
近藤の命を救ったことを持ち出して
近藤を説得したのは良かったけれども、
直虎自身の生来の気質というより、
和尚にかけられた呪縛という感じがして痛々しい。

そして、ロングパスの伏線回収。
高瀬は間者だったようだが、アサシンまでこなすとは。
優しいところを見せた近藤を毒殺しようとして、躊躇しつつも
お決まりの「ダメーッ!と言ってお椀をぶちまける」を
やる様子を見せなかったあたり、肝が据わってる。
間者になった事情は来週明かされるのかしら。
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大河ドラマ「おんな城主直虎」#36

2017-09-10 20:50:29 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#36

えええええ!?!?!?

何だこれ、何だこれ……??

最終回みたいな終盤の超展開に動揺を抑えきれない。
近藤の「クララが立った!」も、
高瀬の「中野のおじさま」発言(高瀬にとっては「おじさん」なのね)も、
あやめさんの「嫁ぎたい」も、
龍雲丸のプロポーズですべてが吹っ飛んでしまった。

いや、まだ9月だし、
「幸せになったと思った? 残念! 悲劇はこれからだぜ!!」
になると思ってるけどね。
井伊家再興が実現するのはわかってるから、
実際、直虎が龍雲丸と結婚するってことはないと思ってるけどね。

ああ、何だろう。
「良かったね」と「それは許さんぞ!」の両方の気持ちが
同じくらいの強さで胸にある。
家のためだけに生きてきた直虎が、枷を全部外して
「おとわ」というひとりの女として幸せに生きていけるのなら
それは祝福すべきことだし、「ああ、よかったね」と思えるんだけど、
直親でも政次でもない男と結ばれることには断固反対だ!
そう言うと、ふたりとも死んでるから、
つまり一生独身でいろ!ってことなっちゃうのよね。
非常に複雑な気持ち……。

毎週気持ちが振り回されすぎて、日曜日の夜は落ち着いて眠れないよ!
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大河ドラマ「おんな城主直虎」#35

2017-09-03 20:51:14 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#35

「何じゃ、但馬は生きておったのか……」
でまたちょっと泣いちゃった。
次世代に受け継がれる政次の教えと、
井伊ファミリーの但馬ごっこ(笑)。

いい人だけど井伊を守らなかった鈴木は討ち死にして
まだ幼い嫡子が出陣することになり、
政次の死の元凶たる近藤は深手を負って
小刀を持った直虎に殺されるのではないかと怯え。
頭を救うことができた直虎は、
恨みを抱く近藤を助けることができる程度には落ち着き、
堀川城の一件で茫然自失だった方久も
久しぶりの「カーン!」で金の亡者ぶりを取り戻し。
きれいごとではなく、自然な流れで
喪失から立ち直っていく様子を描いたよい回であったよ。

酒井に強く出られない家康も、
何とか自分の考えを実現することに成功し、
斜陽の帝国を背負わされた氏真も家康のもとに下ることで
肩の荷が下りたとのこと。
(しかし氏真の気持ちはわかるけど、
 井伊が今川にひどい目に遭わされ続けたことを思うと複雑な気分……)
あれこれが片付いて「第〇部 完」みたいな雰囲気。

政次派としては、龍雲丸と直虎にロマンスの気配がちょっとでも漂うと
もやもやしてしまうので、薬を口移しで飲ませるシーンに
色っぽい演出がなくてちょっぴりホッ。
和尚様が口移しで薬を飲ませたのだと説明され、動揺する龍雲丸は、
意外におぼこくて笑った。
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大河ドラマ「おんな城主直虎」#34

2017-08-27 20:54:21 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#34

先週、あれだけのダメージを視聴者に与えておいて、
畳みかけるように今回のこの展開。
容赦なさすぎだよ。
呆然……。

正直、龍雲丸は好きじゃないし、
龍雲党に対しても特に思い入れなかったのに、
彼らが何の覚悟もなく、ただわけがわからないままに巻き込まれて
あっけなく死んでいったことに愕然としたわ。
政次は死ぬのがわかってて心構えをしていたけど、
今回のは不意打ちだったので、本当に勘弁してほしい。
堀川城の運命は知っていたけれど、
こんなに急にあっさりとだとは思わなかったよ。

まあ、いちばん動揺したのは、
次回予告のキスシーン(?)なのだが……。
おい、政次が死んですぐにこれってどういうことだよ!!
と思いつつ、あれは公式お得意の「釣り」だと思ってるけど。
いつも予告で「どういうことだよ!?」とやきもきさせるんだもの。
龍雲丸に関しては、どこまでが現実でどこから夢なのか曖昧なので、
よけいにやきもき。

近藤に代わって視聴者のヘイトを一身に集めているであろう
酒井忠次の扱いも気になるところ。
今回の大河では、ダークな部分を家康ではなく、
この人に背負わせてるんだよね。

それにしても、政次の最期を伝え聞き、
「殿のお手にかかったのなら、義兄も本望でしょう」
なんて気丈に言うなつさんの胸中を思うとつらすぎる。

しかも、最初からわりと井伊に好意的だった鈴木さんが
クローズアップされたから、
うっかりウィキペディア見に行って傷が深くなったわ。
最近、日曜夜の心理的ダメージが大きすぎるよ……
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大河ドラマ「おんな城主直虎」#33

2017-08-20 21:39:43 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#33

すごかった……

頭の中がめちゃくちゃで、いまだに感想がまとまらないけど、
終盤はずっと号泣だった……
というか、終わって一時間たった今でも泣けてくる


近藤が井伊をはめようが、家康が約束を守ってくれれば
問題なしだったのに、やっぱりそうはならない。
近藤たちが嘘をついているのではないかと疑いながらも
家康が井伊との約束よりも、近藤たちを選ばなくては
ならなくなってしまうという「どうにもならない流れ」が
きちんと描かれていて、
その抗いがたさも理解できるだけにやりきれない。

政次がなつの膝枕で、直親に対する愚痴を言ってるシーンなんて、
いかにも幸福そうで、かえってつらかった。
今までの描かれ方だと、政次は、自分ですべて抱え込んで
弟相手にすらそんな率直に話せなかったと思うんだよね。
もちろん、相手がすでに死んでて、
長い年月がたってるっていうのもあるだろうけど、
今まで誰に対してもできなかったことをしたのは
政次が死ぬ覚悟をしているからだよ。
苦しすぎる。
最後にそばになつさんがいてよかったって思うけど。

直虎が、井伊を守るための政次の行動を理解して
受け入れるところまでは想定してたけど、
槍を奪って自ら心臓を突き刺したのは完全に予想外でびっくり。
「私が送ってやなねば」がそういう意味だったとは……。

直虎は、「どうせなら自らの手で」と思ったのだろうし、
磔はわざと簡単に死ねないように刺して苦しめるそうだから、
長く苦しまないようにと心臓を一突きしたのだろうし、
政次の献身に応えようと思ったのだろう。
それで、今まで一度も自ら手を汚したことのない彼女が
尼の身で初めて殺した相手が政次って、もうすごくない??
ここの二人の大芝居で号泣
「地獄に落ちろ!」
と言った真意は、ずっと見てきた人にしかわからないんだよ。
すごい脚本だったわ。
創作の部分を、最後に通説にリンクさせているのもお見事。

すごすぎて一週間くらい引きずりそうな気がする。
最高でした。
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大河ドラマ「おんな城主直虎」#32

2017-08-13 20:45:57 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#32

もうだめ、落ち着いて呼吸ができないよ……!
しばらくダメージを引きずりそう……。


徳川への文が届かないとか、行き違いがあったとか、
そういう展開で窮地に陥るのかと思ったら、

「直虎が龍雲丸にのぼせて、近藤の苦情へ
 まともに対応せず、恨みを買った」

というあのラブコメ展開が伏線だったのだった。
ねえ、ちょっとこれ、つらすぎじゃない? 直虎が。

井伊がようやく今川の呪縛から逃れることができ、
直虎と政次も正々堂々と協力できる、と希望を見せたうえ、
直虎が小野父のことも思い、彼もまた井伊を守ろうとしていたのだと
理解したことも描いて感無量……と感動させておいてこれだよ。
直虎と政次の穏やかで優しい時間も、
「上げて落とす」の定石通りで悔しい。

「これが終わったら結婚しよう」
は、お約束の死亡フラグなんだけども、
直虎のことは生涯好きだけども、それとは別に側にしてほしいという
政次からなつへのプロポーズは、思ったより納得がいった。
家の存続という大問題を手に手を取り合って乗り越えようとしてきたのだから、
もはや色恋レベルを超えてるのよね。
直虎が還俗しても政次は彼女に求婚しない、という選択に
違和感はなし。
「形ばかりの夫婦」じゃなくて、ちゃんと夫婦になれや! とは思うけど。
本当に、これが実現したら、この上なく幸福な展開なのにね……

関口、おめーやっぱり裏切るのかよ、小市民っぽいもんね……
と思ってたら、今川の重臣が21人も裏切ってるの笑った。
氏真、さすがにかわいそうすぎ。

「嫌われ松子の一生」、このブログの過去記事を見る限り
面白く感じたようなのだけど、読んだのが10年以上前で
内容を全く覚えていない……。
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大河ドラマ「おんな城主直虎」#31

2017-08-06 20:50:13 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#31

過去最高に苦しい45分だった……

政次が味方だと信じつつも、連絡が取れないために
揺らいでしまう直虎の心情もわかるし、
自分を慕う甥っ子にも冷たい顔を見せなければならないうえ、
虎松を守るために名も知らぬ子どもの首を掻き切った政次の、
井伊と直虎以外のものをすべて切り捨てた覚悟に
動悸がおさまらない。

* * * * *

家を取りつぶされて、領地から追い出されるって
かなり大きな出来事なはずなのに、
「あっさりと引っ越し完了→一棟に主要メンバー全員おさまる」
ってあたり、井伊って本当に小さな家だったんだなあ……と
しみじみ。

直虎「但馬は味方だ」
六左「そんな気がしてました」
高瀬「私も」
中野「えっ」

って展開にちょっと笑ってしまった。
虎松や中野弟まで政次を援護するの、
「よかったね、政次」って感じだけど、
いちばんまともな感覚なの、中野だよね。
井伊の連中、人が良すぎだろ……。
それでも、小野の嫡子だからって、ずっとずっと
つらい目にあわされてきた政次が信頼を得てたって事実に
涙が出そう。
龍雲丸が政次の意図をきちんと理解してたり、
あんなに色ボケしてた直虎が龍雲丸を遠ざけようとしたりしたことが、
過ぎた年月を感じさせてちょっと切ない。

ただ、一言申したい!
直虎、隠し里のことを虎松に
「そなたの父上と但馬が隠し通した」
って言ってたけど、直親はまともな作戦も持たなかったうえに
自分がヤバくなると政次に責任の所在をぶん投げて逃げたからな!
忘れないぞ!!

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