金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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215:浅田次郎 『天切り松闇がたり〈4〉昭和侠盗伝』

2006-10-05 10:47:17 | 06 本の感想
浅田次郎『天切り松 闇がたり〈第4巻〉昭和侠盗伝』(集英社)
★★★★☆

女王さまのおすすめシリーズ。昨晩読了。
「出た!」と言いながら一年半も放置してしまった……。
「短編集なら途中でやめられるから」と眠る前に読み始めたけど、
結局全部読んでしまう。

現代と回想を説教でつなげるのにやや無理やり感はあるのだけど、
語りの部分になるとやっぱり引き込まれてしまう。
「昭和侠盗伝」「日輪の刺客」「惜別の譜」がよかったなあ。
「惜別の譜」は「小説すばる」掲載時にちらっと読んだのだけど、
こういう話だったのね。
5編の中ではいちばん浅田節が炸裂していて、涙が……
浅田次郎は油断して電車の中で読んだりすると大変なことになる。

それにしても栄治兄ィはいつのまにこんなことになっちゃったんでしょうか。
親分も年をとり、忍び寄る老いにさびしさを感じます。

コメント (2)
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