金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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現在、記事の整理中。

18:本谷有希子 『江利子と絶対』

2007-01-29 10:06:39 | 07 本の感想
本谷有希子 『江利子と絶対―本谷有希子文学大全集』(講談社)
★★☆☆☆

これも角田光代のエッセイであげられていたもの。
図書館で3ヶ月待ってようやくまわってきた。
引きこもりで奇矯な言動を繰り返す妹を姉の視点で眺めた表題作に、
頭皮に異常をかかえた中年男とストーカー女の愛を描く「生垣の女」、
小学生3人と殺人鬼の戦いを描く「暗狩」の3篇を収録。
最近あちこちでみかける作家さんだったので期待大だったのだけど……

わたしダメこれ! 絶対ダメ!

犬にホウ酸だんご食べさせるとか、猫を電子レンジに入れるとか、
虐待とか、読むのも耐えられない!
表題作は比較的おもしろく読めたけど、全体的に趣味の問題で
受け付けなかった。思い出しただけで胸が悪くなる。
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17:江國香織 『すみれの花の砂糖づけ』

2007-01-29 09:48:29 | 07 本の感想
江國香織『すみれの花の砂糖づけ』(理論社)
★★★☆☆

通勤時間が短いので、詩集。再読。

職業柄、詩を読むときにはいつも、
「反復法!」「対句!」「体言止め!」
と表現技法を全部チェックしてしまいます
反復法と対句を使えばなんとなく詩っぽくなるものですが、
この本の詩には使う必然性が感じられないものが多く、
詩としてはうーん……といったところ。
スタンスとしては銀色夏生さんのものと通じるところがあるのかも。
文学としての詩じゃない、雰囲気で読む「詞集」といった感じ。

江國さんの小説の中の一節を切り取ったような詩集なので、
江國作品が好きな人にはおすすめ。
タイトルの「すみれの花の砂糖づけ」もそうだけれど、
イメージを喚起するアイテムの選び方はすごい。
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