
★★★★☆
購入。
小学館から出てるので『世界音痴』と同シリーズのエッセイ第2弾と
なるんでしょうか。
「たぶん野口英世ではないはずだ」と「対談」でバカ笑いしてしまった。
しかし、『世界音痴』に比べると笑いの要素は少なめで、
短歌に反映されている時代性の考察など文学的な話が多い。
古本の話ではあれもこれもと読んでみたい気持ちになる。
『三四郎はそれから門を出た』の中で、三浦しをんが
『世界音痴』を挙げて、思春期というのは大人になっても続く、と
書いていたけれど、そりゃそうだ。
大人になったからといって自分の内面世界ががらりと変わるわけでもなし、
根本的な解決がなされない問題には、30代、40代になっても
きっと悩まされ続ける。