金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

6:穂村弘 『もうおうちへかえりましょう』

2007-01-12 11:55:07 | 07 本の感想
穂村弘 『もうおうちへかえりましょう』(小学館)
★★★★☆

購入。
小学館から出てるので『世界音痴』と同シリーズのエッセイ第2弾と
なるんでしょうか。
「たぶん野口英世ではないはずだ」と「対談」でバカ笑いしてしまった。
しかし、『世界音痴』に比べると笑いの要素は少なめで、
短歌に反映されている時代性の考察など文学的な話が多い。
古本の話ではあれもこれもと読んでみたい気持ちになる。

三四郎はそれから門を出た』の中で、三浦しをんが
『世界音痴』を挙げて、思春期というのは大人になっても続く、と
書いていたけれど、そりゃそうだ。
大人になったからといって自分の内面世界ががらりと変わるわけでもなし、
根本的な解決がなされない問題には、30代、40代になっても
きっと悩まされ続ける。
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5:酒見賢一 『泣き虫弱虫諸葛孔明』

2007-01-12 11:25:35 | 07 本の感想
酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』(文藝春秋)

『陋巷に在り』の十二巻が貸し出し中だったので、
これでごまかそうと思って借りてきたのだけど……失敗。

張飛と関羽という二人の男(どっちかはチンピラ)が、
劉備玄徳のこと「アニキ!」って呼んでて、
劉備は三顧の礼をもって諸葛孔明を迎え入れました。
三つの国が戦っています。
なんか、曹操とかいう男もいた。

……以上がわたしの持っている三国志に関する知識のすべてです!
アニメも第1話で挫折、児童書も一巻の途中で挫折、
こんないいかげんな知識のままここまで来てしまいました。
そんなわけでこの本に関してはわたしのセレクトミス。
劉備との対面までの諸葛孔明の半生を、筆者のツッコミを交えながら
ギャグタッチで描いている。
すっごくおもしろく書いてあるんだろうなあと思うのだけど、
おそらくこれは既存のイメージとのギャップを楽しむものであって、
元ネタを知らないわたしにはおもしろさがよくわからないのでありました……。
しかし、孔明の嫁はすごい。
ロボット作ってたってホントなの??
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