西尾維新『クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識』(講談社ノベルス)
★★★★☆
《戯言シリーズ》2作目。
京都で頻発する通り魔事件の犯人・零崎人識と遭遇した「ぼく」。
互いに「同類」であるとわかった零崎と語り合う「ぼく」は、
大学の同級生・巫女子に誘われて出かけた同級生の誕生日会がきっかけで
連続殺人事件に巻き込まれることになる。
いかにもライトノベル!なテンション、キャラクター。
主人公の語り口は思わせぶりで気取ってるし、
零崎のからみ方も今後の伏線といった感じで
一つの物語としておさまりが悪く、
苦手要素てんこもりなんだけど、でもやっぱりおもしろい。
第1・第2の事件の犯人は、わりと早い段階で見当がついてしまったので、
ミステリとしてはややものたりないんだけど。
「友達」ってなんだ、とか、周囲の世界に埋没できない主人公の内面とか、
書かれていることは特別目新しいものでもない。
1作目と比べるとセンチメンタルで青臭く、
だからこそ主人公と同年代の二十歳前後の頃に読んでいたら
感銘を受けることもあったかもしれない。
今のわたしは「なんだかんだ言って思春期だね」と思うだけだけど。
★★★★☆
《戯言シリーズ》2作目。
京都で頻発する通り魔事件の犯人・零崎人識と遭遇した「ぼく」。
互いに「同類」であるとわかった零崎と語り合う「ぼく」は、
大学の同級生・巫女子に誘われて出かけた同級生の誕生日会がきっかけで
連続殺人事件に巻き込まれることになる。
いかにもライトノベル!なテンション、キャラクター。
主人公の語り口は思わせぶりで気取ってるし、
零崎のからみ方も今後の伏線といった感じで
一つの物語としておさまりが悪く、
苦手要素てんこもりなんだけど、でもやっぱりおもしろい。
第1・第2の事件の犯人は、わりと早い段階で見当がついてしまったので、
ミステリとしてはややものたりないんだけど。
「友達」ってなんだ、とか、周囲の世界に埋没できない主人公の内面とか、
書かれていることは特別目新しいものでもない。
1作目と比べるとセンチメンタルで青臭く、
だからこそ主人公と同年代の二十歳前後の頃に読んでいたら
感銘を受けることもあったかもしれない。
今のわたしは「なんだかんだ言って思春期だね」と思うだけだけど。