金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

108:日明恩 『そして、警官は奔る』

2007-09-10 14:19:25 | 07 本の感想
日明恩『そして、警官は奔る』(講談社)
★★★★☆

デビュー作『それでも、警官は微笑う』の続編。
蒲田署に異動になった武本は、署内で疎まれている和田と
コンビを組むことになった。
一人暮らしの男の家から女の子の声がするとの通報から、
武本は不法滞在外国人の子どもの人身売買を追うことになり、
キャリア組として入庁の決まった潮崎とも再会を果たすが……

***********************************************

ううっ、わたしの苦手な幼女暴行ネタ……。
和田の過去といい、結末といい、
ずーんと気持ちが重くなるようなエピソードが満載ではあるものの、
おもしろかったです。
しかし前作に比べれば少なくなってはいたけれど、
「調べました!」って感じの説明部分はやっぱり浮いている。
こんなふうに薀蓄っぽく書かなくても、
ストーリーに支障はないのでは?と思うのだけど……。

おぬしの生理はどうなっとるんじゃい!
と下世話なツッコミを入れつつ、
不自然なくらい硬派な主人公には好感が持てます。
ラストの小菅さんにはほろっと来てしまいました。

偉そうな佐藤の態度については、なにか理由があると思っていたのに
特に説明もされず、そこのところはもやもや~。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする