金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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39:佐藤多佳子 『サマータイム』

2009-10-14 00:14:19 | 09 本の感想
佐藤多佳子『サマータイム』(新潮文庫)
★★★★☆

十一歳の進が雨のプールで出会った、義手の少年広一。
大人びた彼にひきつけられる進と、姉の佳奈。
三人ですごした夏と別れ、再会を描く表題作に、
それぞれの視点で語られる春、秋、冬の物語を
収録した連作短編集。

表題作はデビュー作らしい。
読んでるときは、とくに心を動かされることもなく
さらさらっと読了してしまったのだけど、
ストレートな青春ものを読んだのが久しぶりだったからか、
きらきらした残像の残るような読後感があり、
印象は◎。


コメント (2)
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