金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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40:菅野仁 『友だち幻想―人と人の“つながり”を考える』

2009-10-16 12:14:32 | 09 本の感想
菅野仁『友だち幻想―人と人の“つながり”を考える』 (ちくまプリマー新書)
★★★★☆

本来なら幸せになるための「友だち」や「親しさ」が、
逆に互いを息苦しくさせたりする「同調圧力」、
現代における新たな共同性「ネオ共同性」、
「ルール関係」と「フィーリング共有性」……等々、
そういうものの存在を新しく知るというよりは、
人と付き合っていく中でなんとなく感じ取っていたことに
名前がつけられているのを知って、腑に落ちたという感じ。

「過剰な期待を持つのはやめて、人はどんなに親しくなっても
 他者なんだということを意識した上での信頼感のようなものを
 作っていかなければならない」

というのが、本書を通して筆者が主張していること。
中学生のころにこれを読んでいたら、
もうちょっと楽になったかもな~。

第7章「『傷つきやすい私』と友だち幻想」は
2009年度N中学で出題。
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