金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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65:伏見憲明 『男子のための恋愛検定』

2010-05-02 10:16:03 | 10 本の感想
伏見憲明『男子のための恋愛検定』(よりみちパン!セ)
★★☆☆☆

リストを見てると、「よりみちパン!セ」ってやけに
性的な話が多いな。思春期だからかね。

なにかこう、新しい発見だったり腑に落ちることがあったり、
そういうところが少しもなくて読むのが苦痛だったんだけど
(外見や学歴、経済力が相手を選ぶ基準のひとつであるのは
 当たり前だと思ってたよ……)、
Amazonでの評価はすごくいいのでびっくりした!

仕事が変わったので、男子中学生の恋バナを聞くことも
久しくなかったのだけど、確かに以前、中1の男の子が
「今好きな女の子と両想いになれたとしても、
 将来彼女と結婚できるわけではない」
というわたしの話にものすごいショックを受けていたのを思うと、
女の子だけじゃなくて男の子も恋愛に美しい夢を見ていて、
この本を読んで、顔や学歴、お金といった「恋愛資源」の話や、
「恋愛は終わる」という事実に衝撃を受けるのかなあ。
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64:重松清 『みんなのなやみ2』

2010-05-02 10:01:57 | 10 本の感想
重松清 『みんなのなやみ〈2〉』(よりみちパン!セ)
★★★★★

いい本なのでぜひ紹介したいんだけど、ブックトークでは
すでに大先輩が取り上げてたなあ~。残念。

家族や同級生、友だちとの関係、自分自身に関する不安。
小学生から高校生、そして今度は大人まで。
メールで寄せられたさまざまな悩みに重松清が答える第2弾。

障害のある妹を持った女の子の相談なんて、
本当にもうそのメールだけで心を打たれちゃうんだけど
(高1の段階で一生妹の面倒を見る覚悟ができてるところとか)、
重松清の浅田次郎的「泣かせの技法」に
「その手にかかるものか!」と思いながら
じーんときてしまうのであった……。

今回も
「もうすごいショック!」
「マジか? こんな母親、へん!」
とか相談メールに書いちゃう幼さが笑える。
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