金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

80:養老孟司 『バカなおとなにならない脳』

2010-05-15 21:15:15 | 10 本の感想
養老孟司『バカなおとなにならない脳』(よりみちパン!セ)
★★★★☆

『みんなのなやみ』と同じ形式で、
脳に関する質問に養老先生が答えるというスタイル。
「くしゃみをすると、脳ミソが出ますか?」
「解剖すると、家族に怒られませんか?」
なんていう小学生のたわいもない質問がかわいいんだけど、
「ほえ~! この歳でこんな言葉を使ってる!」
とやたら語彙に反応してしまうわたし。

やさしく、ときには容赦なく答える養老先生の対応が
小気味いい。
虫好きなのがなんか可愛いよね。
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79:石崎洋司 『黒魔女さんが通る!!〈5〉』

2010-05-15 20:52:17 | 10 本の感想
石崎洋司『黒魔女さんが通る!! part5 5年1組は大騒動!の巻』(講談社青い鳥文庫)
★★★☆☆

これまでの流れとキャラクターの勢いに乗って、
慣性の法則的に楽しめるシリーズ。

このシリーズの「読者キャラ」って、
いかにも小中学生が考えたって名前だなあ……。
読者キャラリストを見ているとこっぱずかしい。
そして、ターゲットが小学生の女の子だからなのかしら、
やけにイケメンな小学生ばかり登場するじゃないか。

作者的には東海寺くんよりも麻倉くんプッシュなんだろうか。
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78:しりあがり寿・祖父江慎 『オヤジ国憲法でいこう!』

2010-05-15 10:21:13 | 10 本の感想
しりあがり寿・祖父江慎『オヤジ国憲法でいこう!』(よりみちパン!セ)
★★★★☆

「個性は必要なし」
「友達は大切なものではない」
「幸せは状態をあらわす言葉ではない」
「親はすでに死んでいる」
等々、中高生の悩みの大部分を占めるであろう
自分や友達、恋愛や親子関係について、
「オヤジ」の視点からユーモラスに語る一冊。

「学校に通っている子どもたちはただ集められているだけ、
その中で成立した友達関係は不自然。
卒業したら会わなくなるよ!」
って、その通りなんだけど、
その不自然な人間関係に支配された教室の中で
子どもは生き抜いていかなきゃいけないわけで、
悩みが解消されるわけじゃないんだよな~。
でも、そういう人間関係の中にリアルタイムでいるときには
こういう視点は持てないから、
「今が絶対ではない」と知るだけで気分は軽くなるのかも。
中高生よりも、大人が読んだほうが納得するであろう内容。
おもしろかった!
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77:貴戸理恵・常野雄次郎 『不登校、選んだわけじゃないんだぜ!』

2010-05-15 09:58:51 | 10 本の感想
貴戸理恵・常野雄次郎『不登校、選んだわけじゃないんだぜ!』(よりみちパン!セ)
★★★☆☆


貴戸氏がメインで、常野氏がゲスト(第4章でだけ登場)という構成。
メインの著者は『コドモであり続けるためのスキル』の人。
『コドモで~』が個人的にはひどい内容だったので、
この本を読むのにも勇気が必要だったのだけど、
こっちはなかなか読み応えがあり、
はっとするような言葉もいくつかありました。

しかし、読みながらイライラっとしてしまったのは、
やっぱり著者の語り口が好きじゃないせいなんだろうな~。
書き方・話し方って内容よりも印象を左右するのかも。
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76:バクシーシ山下『ひとはみな、ハダカになる。』

2010-05-15 09:34:20 | 10 本の感想
バクシーシ山下『ひとはみな、ハダカになる。』(よりみちパン!セ)
★★★☆☆

著者はAV監督。

しゃちほこ村には区の図書館が20くらいあり、
最寄の図書館にない本でも、
配送してもらって借りることができます。
で、この本をネットで予約しようと思ったら、
しゃちほこ村全体で1冊しかないの。
ほかの「よりみちパン!セ」は10冊前後あるのに!
(さっき見たら2冊に増えてた)。
分類は「児童書」じゃなくて「ポルノ」になってるし、
いったいどんなすごい本なんだよ!?……と
いやがおうにも期待が高まります。

が。
AVに出たがる女の子の心理や、
やめていくときの心理、商業的な話……と
あれ? 結構まともじゃない?という内容。
冷静になって見返してみれば、
表紙にはハエの交尾の絵とか書いてあるし、
まるで何でもないことのようにロバとか出てくるし、
中高生が読んだら衝撃なのかもしれないけれども、
なんか、ふつうに淡々と読んじゃった。
しかし直腸が破れるとかは、勘弁してほしい
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