金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

89:杉作J太郎 『恋と股間』

2010-05-28 12:44:59 | 10 本の感想
杉作J太郎『恋と股間』(よりみちパン!セ)
★★★☆☆

「自然にしていたら絶対モテず、
 永遠に彼女ができなさそうな男子」
に向けて語る恋愛の指南書(?)。
「どうしたら、彼女ができますか?」
「それは童貞の悪い癖です」
「彼女ができても日々是修行」
「女性のみなさん、ご静聴ねがいます」
の4章からなる。
正直、タイトルからみうらじゅん的ネタ本を
想像していたのだけど、至極まっとうな内容です。
人に弱みを見せて助けてもらえ!とか、
女の子に文芸メール・ジョークメールを送るな!とか、
アダルトサイトよりもエロ本!とか。

実際に読んでみて「何がまっとうだ!」と思ったら、
わたしの感覚が麻痺していると考えてください。
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88:井上靖 『しろばんば』

2010-05-28 12:28:27 | 10 本の感想
井上靖『しろばんば』(偕成社文庫)
★★★★☆

いわずと知れた、井上靖の代表作である自伝的小説。
初読のときから印象は変わらないんだけど、
実は、「一冊の本としてそんなにおもしろいか?」と
疑問なのでありました。
人間や、人間関係の描き方、ひとつひとつのエピソードは
鮮やかに光っているのだけど、
このエピソードは全体の中でどんな働きをしているのか?
というのがわからないような部分がいくつかあって、
続けて読んでいると脈絡ないエピソードの羅列に見えてしまう。

しかし、本当に一つ一つのエピソードは光っていて、
単独で読むとおもしろい。
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