金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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66:伏見憲明 『さびしさの授業』

2010-05-03 11:01:52 | 10 本の感想
伏見憲明『さびしさの授業』(よりみちパン!セ)
★★★★☆

自分がいなくなっても世界は変わらない。
自分と世界はイコールで結ばれず、
世界に自分の席は用意されていないかもしれない――。

そんな世界でどうしたら自分が「生きられる場所」を
探していくことができるのか。
「シックス・センス」や「赤毛のアン」などの映画や小説を
例に挙げながら、
身の回りの世界と折り合いをつけていく術が示されている。
同じ著者の『男子のための恋愛検定』はいまいちだったんだけど、
これはよかった。
「誰もかれもそこに存在するだけで
無条件に受け入れられるわけではないのだ」
と知るだけで、疎外感に悩む中高生にとっては
救いになるのではないかなあ。
コメント
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