福田隆浩『熱風』(講談社)
★★★★☆
中学二年生の孝司は、聴覚障害を持ち、
養護学校に通っている。
ある日、孝司の所属する桜庭テニス会に
同じ歳の中山が入ってくる。
互いに気に入らず、衝突する二人。
中山は病気で頭髪を失っていた。
ダブルスを組むことになり、反発しながらも
次第に打ち解けあうかに見えた二人だが、
あるできごとをきっかけに、
中山は練習に出てこなくなってしまう。
****************************************
教材に使われていたもの。
講談社児童文学賞佳作。
障害や病気といった、本人や周りの力では
どうしようもないこと、
努力しても変えることのできない現実が
つきつけられて苦しい。
物語の中でそれらは解決されないし、
この先も同じようなできごとが
彼らを苦しめるに違いなくて
虚無感に襲われてしまうのだけど、
それでも救いのある物語だった。
主人公の孝司のキャラクターがいまいち
とらえられず、ところどころに違和感があったため
★4つ。
もちろんキャラクターに多面性はあるはずだけど、
学校での顔とテニスの場での顔がつながらなかった。
★★★★☆
中学二年生の孝司は、聴覚障害を持ち、
養護学校に通っている。
ある日、孝司の所属する桜庭テニス会に
同じ歳の中山が入ってくる。
互いに気に入らず、衝突する二人。
中山は病気で頭髪を失っていた。
ダブルスを組むことになり、反発しながらも
次第に打ち解けあうかに見えた二人だが、
あるできごとをきっかけに、
中山は練習に出てこなくなってしまう。
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教材に使われていたもの。
講談社児童文学賞佳作。
障害や病気といった、本人や周りの力では
どうしようもないこと、
努力しても変えることのできない現実が
つきつけられて苦しい。
物語の中でそれらは解決されないし、
この先も同じようなできごとが
彼らを苦しめるに違いなくて
虚無感に襲われてしまうのだけど、
それでも救いのある物語だった。
主人公の孝司のキャラクターがいまいち
とらえられず、ところどころに違和感があったため
★4つ。
もちろんキャラクターに多面性はあるはずだけど、
学校での顔とテニスの場での顔がつながらなかった。