金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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映画:『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』

2018-04-05 18:58:24 | 映画の感想
2018年の映画⑤:『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』(ジョー・ライト監督)
★★★☆☆

【シネマトゥデイの内容紹介】


第2次世界大戦勃発後、ナチスドイツの勢いはとどまることを知らず、
フランスの陥落も近いとうわさされる中、
英国にもドイツ軍侵攻の危機が迫っていた。
ダンケルクで連合軍が苦戦を強いられている最中に、
英国首相に着任したばかりの
ウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)が
ヨーロッパの命運を握ることになる。
彼はヒトラーとの和平か徹底抗戦かという難問を突き付けられ……。

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映画館にて。

鑑賞後、「これは絶対叩かれてる」と思って
Yahoo!映画を見に行ったら、意外に高評価で驚いている……。

自分に当時の英国政界に関する知識がないせいだと思うけど、
登場人物の行動原理がわからない。
どうしてチャーチルじゃないと与党が納得しないのか、
どうして国王が家に来てチャーチルを励ますのか、
どうして政敵である二人はああいう行動を取るのか、
まったく理解できず、話の展開から置いてきぼりにされてしまった。

そして、「ヒトラーから世界を救った男」という副題は駄目だろう。
1月に見た『ヒトラーに屈しなかった国王』よりはマシだったし、
眠くなるほどではなかったけど、自分向けの映画ではなかった模様。
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映画:『グレイテスト・ショーマン』

2018-04-05 18:35:34 | 映画の感想
2018年の映画④:『グレイテスト・ショーマン』(マイケル・グレイシー監督)
★★★★☆

【シネマトゥデイの内容紹介】

P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は
妻(ミシェル・ウィリアムズ)と娘たちを幸せにすることを願い、
これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。
イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手
ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)を連れて
アメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが……。

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映画館にて。

いやー、もうね。
「成りあがり」に「失敗」に「再生」、「家族愛」に「友情」の獲得、と
あんまりにもお手本のように万人受けの作りになっていて癪なんだけど、
良かったよ……二回くらい涙ぐんでしまったわ

オープニングのわくわく感はすばらしかったし、
どうしてそうなってしまったかという登場人物の動機づけが
きちんとされているのね。
貧しくて上流階級の人間からひどい扱いを受けた少年期や、
成功しても「成りあがり」としか扱われない、ということが
きちんと描かれているので、
すでに名声を得て上流階級に認められたジェニーや
彼女がもたらすものに惹かれてやまないのが理解できる。
上流階級に認められはじめると、
サーカスの仲間たちを側から遠ざけようとするのも
自然な流れ。
上流階級の生活を捨てて自分のもとへやってきた妻と
娘たちのために……というのが当初の目的だったはずなのに、
回りが見えなくなって道を踏み外しそうになってしまうところ、
ツキが落ちてたたみかけるように不幸が重なるところで
観客をハラハラさせることにも成功していて、
うまい作りであった。

このバーナムって、「バーナム効果」の由来だったのね……。
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