金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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222:山本淳子 『平安人の心で「源氏物語」を読む』

2020-10-26 23:42:55 | 20 本の感想
山本淳子 『平安人の心で「源氏物語」を読む (朝日選書)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

平安貴族の意識と記憶をひもとき、
リアルな宮廷社会へと読者を誘う。
そこに生きた平安人と同じ心で読めば、
『源氏物語』の本当の面白さが、その奥深さが見えてくる。
なぜ、宮廷の女君たちは、かくも熱中したのか?
平安をひもとく全六十五編!

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とてもおもしろかった。
源氏物語各巻のあらすじを紹介しつつ、
当時の常識や感覚といったものに焦点をあてて解説している。
「親王」「乳母子」「召人」「斎宮と斎院」といった立場、
紫式部を取り巻いていた状況や当時の貴族たちの信仰、土地の売買まで。
催馬楽や古今和歌六帖のことは知らなかったので、勉強になった。

もとはコラムとして連載されていたものだそうで、
1トピックが短く、ちょこちょこと少しずつ読めるのもよい。


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