金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

38:なだいなだ 『心の底をのぞいたら』

2009-10-11 14:57:56 | 09 本の感想
なだいなだ『心の底をのぞいたら』 (ちくま文庫)
★★★★☆

想定している読者の年齢層は、小・中学生かな?
精神科医の著者が、子供向けに「こころ」のしくみについて
たとえを用いてわかりやすく説明したもの。
心理学の入門書というよりは、心理学に興味をもたせるための
本といった感じ。
専門用語を使わずに、ここまでやさしく
説明できるものなんだなあと感心。
解説は香山リカ(※)。

昔自分が受けた試験の素材の出典が、この本だったので感慨深い。

(※)まったく関係ない話だけど、あるランジェリーのカタログに
関連した芸能人やキャラクターからのメッセージを
載せているコーナーがあり、「香山リカ」からのメッセージが。
「先生、いろんなところでご活躍ですなあ」
と思っていたのだが、リカちゃん人形のことだった。
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37:おおたうに 『うにっき―girls are made of sugar,・・・』

2009-10-04 20:22:03 | 09 本の感想
おおたうに『うにっき―girls are made of sugar,spice and all that’s nice!!』 (幻冬社)
★★★★☆

年をとって丸くなったねえ……としみじみ。
前の巻でも書いたような気がするんだけど、
人を不快にさせるようなとんがったところ、
攻撃的なところ、独善的なところがなくなって
単純におもしろく読めました。

この人のファッションは、実物(チェリーコークなんかの写真)で見ると
あんまり素敵に思えないんだけど、絵で見るとかわいいし、
良いもののように思える。
「好き好き!」と素直に表現できる、
ほとばしるパワーみたいなのがまぶしくもあり、
うらやましくもあるのでした。

しかし内容は3年前のもの……
本にするには間が空きすぎているような気がするんだけど、
そうでもないのか?
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36:柳家小三治 『ま・く・ら』

2009-10-03 23:29:08 | 09 本の感想
柳家小三治『ま・く・ら』 (講談社文庫)
★★★☆☆

これもKライブラリーから拝借。
先輩の私物。
「まくら」っていうのは、落語の本編に入る前の
イントロみたいなものなんですって。
で、これは柳家小三治の「まくら」を文章におこしたもの。
(と書いているが、柳家小三治がどんな噺家なのかわたしは知らない)

寄席で話したものをそのまま文章化しているため、
最初は読みづらくて「読み通せるかしら……」と思っていたのだけど
(やっぱり文章として書かれた一人称とはちがうからね)
だんだん慣れてきたのか、半分を過ぎたあたりから
すいすいと読み進められました。
やはり話をして生計を立てているからには、
常にネタをさがしておらねばならん……と
自分の怠け心を深く反省しましたことよ。
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