警察庁からの通知で、認知症などで家に帰れなくなった人を対象にしたマニュアルがあるそうである。その確認事項の中に「名前が言えなければ身元照会をする」ということがマニュアルにあるそうである。この亡くなった男性は住所や年齢は言えなかったらしいが、名前は言えたのである。しかしこれは違うのである。認知症の患者さんを診ている医師であればすぐにわかるマニュアルの間違いなのである。認知症患者の特徴は「短期記憶障害」である。これは最近の出来事の記憶ができなくなるのである。重症になれば5分前のことも覚えていられない。しかしながら認知症にり患する前の、過去におぼえたことは忘れていないのである。だから自分の名前などの昔のことはよく覚えているし話もできる。しかし時系列がきちんとしていないので、いろいろな世代の人たちが同じ世代にでてきて生活しているような話になってしまう。
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