大学勤務医時代、医局でよく種々の学会開催の当番にあたった。その際、海外からゲストスピーカーを呼んで講演をお願いした。ある時の主幹では欧州人の医師(このようなくくりも適切とは言えないだろうが)を招へいしたが、最初に依頼する時はメールを送るのである。概ね欧州人はこちらがメールを出すとすぐに返事をくれた。これは助かった。都合が悪ければ他を当たればいいのである。ところが米国人にメールを出してもほとんどいつまでも返事が来ないのである。ダメならダメと返事をくれれば助かるのである。こちらも矢継ぎ早の催促は失礼にもなるのである程度日数を置かざるを得ない。あんまり返事が来ないときは何回かメールを出すが大抵3回目くらいにようやく返事が来た。返事が遅れたことを詫びる文面は大抵、ない。ある時のことである。自分は厚労省の科研研究者として米国各病院の救急医や消防署の病院前救護の調査のため1か月ほど米国各都市を出張した。
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