大学勤務医時代、ゴールデンウィーク中にはかならず最低1日は当直や日直が入っていました。この期間中は大学隣の根津神社ではつつじ祭りが行われています。当直明けの翌日昼間には根津神社にいって屋台をひやかすのが楽しみでした。たこ焼きやお好み焼きなどの粉物を買ってきては医局内でよく皆でつついたものです。たこ焼きのタコはやはり足が入っていないとだめですね。頭や胴体が入っていることもありますがあれはニセたこ焼きです。
連休中通して、豚インフルエンザがかなり話題になっています。弱毒性とはいっていますが、死亡者もでていますし、まだその正確な性質もわからないので不安です。空港検疫では発見されましたが、まだ国内発生はありませんので極端に怖れる必要はないですね。とにかく感染防止については普通のインフルエンザと同様に嗽、手洗いと人ごみではマスク着用が基本ですね。また喉が渇き粘膜が乾燥すると咽頭粘膜のバリアが弱くなるのでウィルスが侵入しやすくなります。水分はこまめにとりましょう。
ところが開業して今度は自分のクリニックのレセプトを出すことになり驚いた。うちの1ヶ月の「総額」の請求点数は、救命センター時代の「患者一人」当たりの平均請求点数にはるかに満たないのだ。もちろん薬価や処置単価がちがうのでしょうがない。しかし救命時代の保険委員で培われた「大きい見逃しはないよう、小さい請求漏れには目をつぶる」という癖を改めなければいけなくなった。これからは小さいところを見逃していたら、もともとの単価が安いので大幅な請求漏れになってしまうところである。救命時代の委員の仕事は余り役に立っていないようだ(泣)。
保険請求(レセプト)業務といえば、大学勤務時代10年以上も保険委員をやっていた(やらされていた)。これは保険請求が過不足なく、かつ医学的に妥当に請求されているかのチェックである。救命センター勤務だったので重症患者が多いため一人当たりの単価が極めて高いものが多かった。したがって大きな処置、手術そして高い薬剤などの請求漏れがないかを重点的に調べ、細かいところや点数の安い部分での請求漏れは、とても手が回らないのでそのまま請求しないことも多かった。それでも昼の12時ごろから夜の7時ごろまでかかることもよくあった。
連休もおわり数日振りの診療開始です。連休といっても特に旅行など遠出をしたわけでもありません。特にこのゴールデンウィークは月初めのため、レセプト整理をしていました。大事な診療報酬請求ですのできちんと目を通さないといけません。開業してから1度は監督官庁から監査(指導)が入るといわれていますがいまだにありません。別に不正などしているわけではないのですが、やはりまだ来ないとなると何となく緊張します。
遅れまして申し訳ありません。すでに皆様方におかれましては祝祭日でリラックスされていらっしゃるかたも多いかと存じます。当クリニックはカレンダーどおりのお休みですので連休明けは5月7日から診療を開始いたします。朝夕で気温の差があります。どうぞお風邪などひかぬよう嗽、手洗いを励行されてください。
これには後日談があった。以後、その病院の事務から電話があった。「先生がくださった紹介状の宛名は違う先生の名前になっています。書き直してもう一度送ってください」・・・?? こんなこと言われたのははじめてだ。しかも名前は間違ってはいない。救急外来で対応してくれた初診の医師にまちがいはないのだ。そうしたら事務が言うには「入院して受け持ちになった先生は別の先生ですのでその先生の宛名にしてください」というのだ。なんのこっちゃ? 最初、送ったときに受け持ちになる医師の名前なんか教えてもくれないし知る由もない。それであとから紹介状書き直せとは笑止千万。ここはやはりお役所病院だ。もちろん丁重にお断りした。
結局、やはりあそこの病院はなんだかんだで「敷居が高い」と思う。まあ患者さんは入院させてもらえたが、自分の出身医局のほうに電話すればあっというまに収容してくれるので自分はそっちの方が楽である。まあ今回は患者さんが希望したのでやむをえない。患者さんはそこで結局は手術治療になってしまった。胸腔鏡手術で小さい傷かと思ったら、なんと通常の大きな開胸術だったようだ。う~む・・・。