今年は昨年よりも猛暑のせいか熱中症を発症する人が多いと報道されています。お歳を重ねられると暑さをあまり感じない、汗をあまりかかない、また、あまりのどの渇きを訴えないなどの暑さへの反応が鈍ります。そのためより一層、熱中症に陥りやすいです。特に一人暮らしの高齢者の方は要注意です。くれぐれも喉が渇く前に水分補給をしてください。身体がだるい、食欲がない、吐き気がある、水分を受け付けないなどの症状は要注意です。早めの医療機関への受診が勧められます。大学勤務時代は数多くの重症熱中症患者さんを診療しましたが、重症なものは救命が難しいです。自分で歩けるうちの受診が望ましいです。
この猛暑で体調を崩す方がたくさんいらっしゃいます。汗→水分摂取→満腹→食欲低下→栄養不足→体調不良といった図式でしょうか。でも水分とらないと脱水で熱中症になるので、やむをえないでしょう。また大量の水だけでは塩分不足から低ナトリウム血症になり、筋肉の有痛性痙攣（こむらがえり）を起こす原因となります。こむら返りをおこしたなら、立位で足底を床につけて足背を足の脛につけるように踵を屈曲（背屈）させてください。アキレス腱を伸ばすような感じです。いずれにせよ毎日、柔軟運動しましょう。この前、ラジオ体操第４というのをYoutubeでみましたが、これはいったい誰ができるんだ？というくらい難解でした。ここまでやらないように。
今週も猛暑が続いています。熱中症には十分注意してください。十分な水分を取ることが重要です。また喉が渇いてからの水分補給では遅いので、１時間毎のこまめな水分補給を心がけてください。いちどきにたくさん水分をとっても腸が吸収処理できなくて下痢を起こすだけです。また理想的には補給する水分には体液の濃度に近い塩分が含まれていることが望ましいです。体液濃度は約0.9％濃度です。味としてはパスタの茹で汁の塩加減よりも少し薄めですが、少し塩辛く感じるかもしれないので0.3-0.5％くらいがいいかもしれません。
うちの向かいにあったN燃料店のことや、その店前で起こったできごとを書いてきたが、ある日突然、そのNさんの家中の人がいなくなった。どうも冷蔵庫やガス燃料の普及で、薪や氷などの売れ行きがよくなかったものと思われる。多額の負債でも抱えていたのだろうか？ 本当にある日突然、無人になったようであった。大暴れして店のガラスを蹴破っていたNさんのことや、一家が夜逃げ（たぶん）してしまったことなどは、子供が社会の厳しさを目の当たりにした初めての出来事だった。それにしてもNさんの家で飼っていた犬は連れて行かれなかったようで、その後、野良犬になっていつも近所をウロウロしていたのがもの悲しかった。
その朴さんは、倒れている私に向かって「人に燃えカスを投げつけるとは何事だ！ 失礼だ」とばかりに、私の「悪漢ステッキ」を取り上げて持っていってしまった。打撲は痛いやら苦労の作は持ち去られるやらで泣きながら家に帰った。悪いのは私であるが、母にステッキを持っていかれたことを告げた。母は「誰に何をとられたの？」といったので、「うっうっうっ（嗚咽）・・・朴（ぼく）」とこたえた。すると母は「僕（ぼく）がとったって自分じゃないの？何言ってるの？」 私：「・・・うっうっ、違うよ、朴だよ」 母：「何いってるの？ ふざけているのね」 まあ結局、相手にされなかったのである。