書物ではないけれど、酒に関する(情報も入った)経済レポートのご紹介です。
内閣府政策統括官(経済財政分析担当):政策効果分析レポートNo.22「規制改革の経済効果-利用者メリットの分析(改訂試算)2007年版-」です。
内閣府政策統括官(経済財政分析担当)は昔の経済企画庁、この役所の面白いところは、「オーソライズ」とか意識せずに、成果や間違いをどんどん公表しちゃうところ。GDPの「ごめんなさい、間違ってました」など、他の役所では考えにくいです。
で、内容ですが、さまざまな規制(緩和)の効果を、定量的に評価しようというものです。
酒についての結論は結構単純で、「免許の緩和等の規制改革は価格の低下を通じ、消費者にメリットを与えたが、消費者の需要量の減少が価格低下以上に生じており、マクロ経済的な消費者余剰は低下している」というもの。
酒屋にとっては面白くもなんともない結果ですが、これについては機会を見て詳説します。
個人的に興味深かったのは、その前提として作成された需要関数。
ビール類、清酒、果実酒で作成されています。
その決定係数が高い! 修正済みでそれぞれ0.877、0.979、0.961です。
つまり、かなりの精度で、需要量が説明(予測)できてしまうということ。
ただ、パラメータを見ると、ビールと果実酒は価格に加えGDPも効いているのに、清酒は価格のみ、しかもタイムトレンドが二次関数で効いています。また、果実酒も、「急増ダミー」を置いているなど、ちょっと「あてものゲーム」になっている気もします。
じっくり読んで、エッセンスを吸収しましょう。
(担当:附属酒類経済・文化研究所)
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升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx
内閣府政策統括官(経済財政分析担当):政策効果分析レポートNo.22「規制改革の経済効果-利用者メリットの分析(改訂試算)2007年版-」です。
内閣府政策統括官(経済財政分析担当)は昔の経済企画庁、この役所の面白いところは、「オーソライズ」とか意識せずに、成果や間違いをどんどん公表しちゃうところ。GDPの「ごめんなさい、間違ってました」など、他の役所では考えにくいです。
で、内容ですが、さまざまな規制(緩和)の効果を、定量的に評価しようというものです。
酒についての結論は結構単純で、「免許の緩和等の規制改革は価格の低下を通じ、消費者にメリットを与えたが、消費者の需要量の減少が価格低下以上に生じており、マクロ経済的な消費者余剰は低下している」というもの。
酒屋にとっては面白くもなんともない結果ですが、これについては機会を見て詳説します。
個人的に興味深かったのは、その前提として作成された需要関数。
ビール類、清酒、果実酒で作成されています。
その決定係数が高い! 修正済みでそれぞれ0.877、0.979、0.961です。
つまり、かなりの精度で、需要量が説明(予測)できてしまうということ。
ただ、パラメータを見ると、ビールと果実酒は価格に加えGDPも効いているのに、清酒は価格のみ、しかもタイムトレンドが二次関数で効いています。また、果実酒も、「急増ダミー」を置いているなど、ちょっと「あてものゲーム」になっている気もします。
じっくり読んで、エッセンスを吸収しましょう。
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