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「シェア4位に転落」だけじゃぁない!!サッポロビール

2008-07-11 12:48:18 | 附属酒類経済研究所
昨夜から今朝にかけ、「サッポロビール、シェア四位に転落」というニュースが結構大きく報道されました。

これは、毎日新聞。

業界シェアのニュースがテレビや新聞で大きく取り上げられるのは、ビール以外は携帯電話など、数少ない気もしますが、これも寡占状態ならではの現象でしょうか。
(実は、デジカメや液晶TV、コンビニなども寡占状態ですが、業界上位三位を順番とともに言える人って少ない気もします)

報道では、サントリーの価格据え置き戦略で第三のビール「金麦」等も競合商品に勝利!!!とありましたが、サッポロの第三のビール「麦とホップ」は商品としては絶対に勝っていたのでは?。


せっかく、「シェア3位の死守」を謳って社長自ら
は「麦とホップ」の陣頭指揮を執られており、売れ行きも好調だったのに欠品(生産調整)となり、結果、6月後半の売り上げを伸ばしきれなかったのは残念、というか、この辺りが失礼ながら、サッポロさんの甘さ、でしょうか。
(なお、サントリーは株式非公開なので、株主還元等をしなくてもよいから有利、という反論は、ある意味正しいとも言えますが、ちょっと言い訳っぽいですよね)

さて、そんなサッポロさんですが、これもサッポロさんらしいニュースです。

農林水産省のプレスリリース。



要は、燃料高騰→トウモロコシ等からのバイオエタノールブーム→食糧不足、という、おかしな連鎖が生じたことの反省としての事業。

つまり、食料ではない稲わら・麦わらなどのソフトセルロースからバイオエタノールを製造する技術を確立させようという実証事業で、北海道で大成建設とサッポロビールの共同事業体が採択されたというもの。

何でも、南幌町と長沼町の稲わらと麦わらを、恵庭市のサッポロビール北海道工場内に設置するプラントでバイオ燃料に転換するという実証実験だそうです。

先般のエコ・フットプリント同様、少なくとも今日明日明後日のシェア拡大には結びつかない話ですが、社会的な意義は大きいだろうなぁ。

こういうの、EUとかでは大きなイメージアップになると思うのですが、日本では?です。残念。

それにしても、うーん。サッポロさんらしいなぁ。

でも、「麦とホップ」の量産体制も整ったとのこと。
もう一度田村正和さんのCMで巻き返して欲しいですね。

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