牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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100年前の契りが今に! ビール純粋令500年の2017年、総本店も海を渡ります!

2016-04-01 12:14:08 | 附属酒類経済研究所
                           
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軽子坂から御殿坂へと移転して3年目の春。



軽子坂の青空



4月1日、桜咲く中、新年度の始まりです。



御殿坂というのは豪華な名前なのですが、、坂を上りきり、北側に下って行く坂はなんと「ごみ坂」という、豪華とは正反対の坂なのですが、そんな坂の桜も春を叫んでいます。


ゴォー



さてさてそんな新年度に似つかわしい? 昔々のお話です。





当社の社長の名前には「逸」という字が入っているのですが、これは「独逸(ドイツ)」の「逸」。


なんとドイツで生まれたことに因んでいます。
(升本喜兵衛翁がドイツ留学した際に生まれた)


喜兵衛翁の留学の目的は、法学の研究だったのですが、酒問屋ということで、ビールの関係でも色々あったようですね。


ボロボロの資料の山を見ていたら、「独国に於ける麦酒商の連帯に就いて」という彼のレポートがありました。


日本語で書かれているのですが、年を経てボロボロだし手書き、かつ、そもそも難しい言い回しでイマイチわかりにくいのですが、ビール純粋令からの400年余の歴史(今年はもう500年です!)とか、その流通の仕組みなどが記されています。


その中での耳寄り情報は、「Bier Quantz(ビア・クヴァンツ?)」という酒屋さんの話。


麦酒王としても知られた、フリードリヒ2世(フリードリッヒ大王)に仕えた宮廷音楽家クヴァンツの実家の酒商で、当時(18世紀後半)宮廷で行われた「乾杯の儀」などでビールを提供していたようです。


乾杯の儀
(中央の大盃(オトテール・タイプ)を掲げ飲み干しているのが大王)


話が時代を往ったり来たりしますが、その「Bier Quantz」と、100年前に留学した喜兵衛翁は古い酒商ということで親交があったようで、そこで結んだ契りが、


お互い商売を続けていこう! 

来世紀(=21世紀)のビール純粋令500年の2017年まで続いていたら、サンスーシ宮殿(=フリードリッヒ大王の宮殿)に一緒に店を出そう!


というもの。


まあ、飲んだ上での話なのでしょうが、今年はその2017年。


色々調べたらしいのですが、「Bier Quantz」はまだあるようで、とんとん拍子に話は進み、なんとゴールデンウィークに副社長がベルリンに赴くことになりました。
(ベルリンには直行便はないそうなので、フランクフルト経由らしい)


しかし、ベルリン(宮殿自体はベルリン郊外のポツダムですが)に店を出すことになるとは、東西冷戦が終わってこその賜物ですね。


でも、誰がその店に勤めるんだろう、、、と思ったら、今日、辞令が出てしましました。


揚場町事務所兼務でのポツダム勤務、とのこと。。。。。。


うーん、これって4月1日の、、、、何が本当で何がエイプリルフールなのか、よくわからなくなってしまった!!!!
こんな感じならわかりやすいのですが、、、、)


困りもんだなぁ、升本総本店。



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