
【公式HPはこちら↑】
ついに神の領域、でしょうか。
昨日、業界の会合があったのですが、懇親会に入るところで、一人のお仲間が「これから最高のワインのコンテスト?の発表会があるので」と帰って行きました。
幸運をお祈りします、と別れたのですが、この時期に開催されるワインの品評会って覚えがないし、その時間から回るとすれば都内だろうし、と思って、先ほどググってみたらありました。

「日本で飲もう最高のワイン 2017 ~テロワールから食卓へ~」
スゴいタイトルです。
藤田観光さんの主催のようですね。
説明を読むと、「最高のワイン」というのは、まさに一番を決める、という大胆な試みです。
当品評会は、国産と輸入の区別なく日本国内で飲めるワインの中から、一番美味しいワインを探すことを目的としております。
10名の専門家審査員に加え、日頃よりワインを楽しむ愛好家の皆様にも審査に加わっていただくという、品質に加えワインを味わう視点を重視した大変めずらしい品評会です。
スゴいですね。専門家10人+愛好家80人で審査して、各カテゴリの最も高い得点を得たワインを「最高」として表彰するそうです。
愛好家は公募制で、「20歳以上で、ワインの販売や提供などの業務に従事していない方」から80人。12,000円の参加費がかかるそうです(要はお金を払って審査員になる)。
そんな皆さんの選んだ、今年の世界最高のベストワインは下記の通り。
【白】
辛口: アプリオーリ 2015 ヴィニグマ(スイス)
中辛口: 該当なし
甘口: アイススウィートナイアガラ 2016 大浦葡萄酒(日本)
【赤】
ライトボディ: 金渓ワイン・赤 - 有限会社佐藤ぶどう酒(日本)
ミディアムボディ: クールウッズ カベルネソーヴィニヨン 2014 ソーンクラーク(オーストラリア)
ミディアムボディ: シャトーブリヤン2013赤 2013 株式会社サドヤ(日本)
フルボディ : マスート2013 ピノ・ノアール エステートヴィンヤード 2013 マスート ヴィンヤード&ワイ ナリー(アメリカ)
インポーター名はないので、件のお仲間の関係かどうかはわかりませんが、国だけ見ても結果がスゴいことになっています。
白ワインでは辛口がスイスのワイン、甘口では日本のワインが世界最高です。
そして赤ワインでも日本のワインが2つも世界最高に選ばれているし、その他2本もオーストラリアとアメリカ。
フランス・イタリアなど、影も形もありません。
ついに日本が世界のトップに躍り出ました!!!
スポーツで言えば、柔道の7階級のうち3種目で日本が金、というのはお家芸だけにあり得ますが、そうではなく、走り高跳び、棒高跳び、走り幅飛びや、砲丸投げ・円盤投げ・やり投げとかで3種目金、という感じです。
まさに神の領域に入ってきました。
でも、、、、、、、、、、正直実感ありませんね。
なんでだろう。
もうちょい審査等の説明を見てみましょう。
本年201本のワインより選ばれた、プラチナメダル33個、ゴールドメダル108個、シルバーメダルを81個、進呈しておりましたが(※1)、その中からさらに各カテゴリーで最高得点を獲得した「ベストワイン(※2)」を、本日表彰いたしました。
「201本のワインより選ばれた」とあります。
今回の世界最高!は6種類ですから、確率は3%。
エントリーの要領を見ると、応募制(1社8アイテム以下)ということですから、8種類出せば24%となります。
その確率はさておき、「エントリー制で」「総数が200本で」「そのうち6アイテムが」「世界最高」というのはどうなんでしょう。
「幸運を祈ります」と言ったものの、ちょっと複雑な気分。
■
前にも何回か触れていますが、コンクール/コンテストってそれなりに意味はあるし、マーケティング上、大事なものだとは思います。
また、「愛好家が選ぶ」とか「女性ソムリエが選ぶ」など、多様な視点を持ち込むことも重要だと思います。
それだけに、主催する側の矜持と言うか、「話題作りになればいいや」以外のワインに対する思いがあって欲しいと思います。
例えば、「(世界)最高」というネーミング、打ち出しを、藤田観光さん(例えば椿山荘)のソムリエさんが本当に心から言えるのか。
ちなみに、このイベントは今年で7回目で、昨年の結果を見るとウチも取引させて頂いている「ドン・ダビ トロンテス レゼルバ 2015」なども世界最高になっていますが、インポーターさんからそんな話を聞いたこともないですね。
いやぁ、本当にコンクール/コンテストは難しい。
★★お酒に関する諸事万端のご相談を承っております(商品企画/情報提供/寄稿等)★★
★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。