1週間前の新聞記事。
「SAKE」海外人気高まる
酒造り 無形文化遺産に登録へ
輸出額3年で1.7倍
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録される見通しとなった「伝統的酒造り」の技術は、500年以上にわたって国内各地で受け継がれてきた。日本酒は日本の生活や文化に欠かせない存在であるほか、和食とともに海外での人気が拡大。輸出額は3年で1.7倍に増えた。登録が正式に決まれば、国内外で再評価の機運がさらに広がりそうだ。
いやぁ、めでたいニュースです。
この記事が掲載されたのが11/6の朝刊で、文化庁による「ユネスコが登録を勧告した」という発表が前日11/5ですから、「待ってました!」の記事なのでしょうか。
ただ、この記事を一読して感じたのは、日本酒の話をしているのか、泡盛とかまで含めた話をしているのか、どっち?、ということ。
事実関係を整理すると、無形文化遺産登録される見通しとなった「伝統的酒造り」というのは、こうじを使ってコメや麦といった原料を発酵させ、酒類を造る日本古来の技術で、対象としては日本酒や焼酎、泡盛、みりんなどが含まれています。
その上で、この記事はメインの見出しが
「SAKE」海外人気高まる
そして脇にある肩見出し(というのかな)は
酒造り 無形文化遺産に登録へ
輸出額3年で1.7倍
となっています。
「SAKE」が焼酎等を含むか含まないかは微妙ですが、酒造組合中央会はThe Japan Sake and Shochu Makers Associationというので、SAKE=日本酒とするのが自然。
輸出額3年で1.7倍というのも日本酒ですね。
ただ、記事を読んでいくと冒頭は無形文化遺産への登録勧告の話なので、明示的に焼酎・泡盛・みりんにも触れられています。ところが途中から「若者の日本酒離れ」とか「米国の酒市場における日本酒のシェア」など、日本酒の話になっています。
また、掲載されている図も「無形文化遺産に関連する酒類と日本酒」と日本酒の話。
一方で、それに続くコラム的な部分では。各地で歓喜の声として、大七や賀茂鶴などに並んで泡盛の瑞泉酒造が取り上げられていて、ここは再度全体の話。
思うに、掲載されている図などは凝ったものですし、色々事前に準備をされていて、ユネスコの勧告が出た!ということで急ぎこれらネタを編集して出した結果、日本酒の話をしているのか泡盛とかまで含めた話なのか、書いている側も(校閲も)混乱した、のかな。
今では死語かもしれませんが、クオリティ・ペーパーとしては残念な校閲ですね。
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