またまた、先月の業者さんがやってきたのだった。
もちろん、お金の打診である。「今日払ってあげないと、自分の下請けさんが不渡りになってしまう」と言うのである。
「おっさん、今日の今日に言われてもさ・・・うちも厳しくてさぁ・・」
そうなのだ。うちの会社もまだ払いを待ってもらっている業者さんもいるのである。ほんとはおっさんの会社もあと60万現金払いが残っていたが、手形を振り出してどうにか月末に延ばしてもらうつもりだった。
BR「sakeさん、どう?」
sake「あと、60万でしたら、どうにかなりそうですよ。」
BR「それじゃ、これから払うよ、おっさん。」
お 「・・・・それじゃダメなのよ。」
BR「おっさん、幾ら要るのさ?」
お 「150万。」
「せめて、2~3日あればさぁ~・・・おっさん。」
BRさんは笑って和ませようとするが、おっさんの顔はどんより曇っているのだった。
・・・・・。
BR「今日の今日言われても・・せめて明後日だったらなぁ~sakeさん。」
sake「明後日でもありません。うちの会社もお金はありません。」
(一瞬間があく)
BR「・・って事なんだよ。金庫番に言われちゃぁなぁ~」
でも、おっさんはうなだれたまま、座っている。
やがて、BRさんは、それじゃ、これでどうだ、と「ここに40万あるから、これでどうにかしてくれ、これしかないよ。」と自分の定期通帳を取り出した。
sake「会社に置いてあるんですか?!」
BR「この前車上荒らしがあったから、たまたま会社に置いておいたのさ。sakeさん、これをおろしてきてくれ。あ、定期だから解約届も必要なのかな?じゃ、オレが行った方が早いか。じゃ、あと60万の小切手ね。」
と言うと、BRさんとおっさんは二人で銀行に向かった。
実はまだ少々口座にお金はあった。
でも、それは社員の給料だった。同情はするけれど、自分の給料を差し出すわけにはいかないと思う。給料が止まったら、もう会社を辞めるつもりでいるから。
もちろん、お金の打診である。「今日払ってあげないと、自分の下請けさんが不渡りになってしまう」と言うのである。
「おっさん、今日の今日に言われてもさ・・・うちも厳しくてさぁ・・」
そうなのだ。うちの会社もまだ払いを待ってもらっている業者さんもいるのである。ほんとはおっさんの会社もあと60万現金払いが残っていたが、手形を振り出してどうにか月末に延ばしてもらうつもりだった。
BR「sakeさん、どう?」
sake「あと、60万でしたら、どうにかなりそうですよ。」
BR「それじゃ、これから払うよ、おっさん。」
お 「・・・・それじゃダメなのよ。」
BR「おっさん、幾ら要るのさ?」
お 「150万。」
「せめて、2~3日あればさぁ~・・・おっさん。」
BRさんは笑って和ませようとするが、おっさんの顔はどんより曇っているのだった。
・・・・・。
BR「今日の今日言われても・・せめて明後日だったらなぁ~sakeさん。」
sake「明後日でもありません。うちの会社もお金はありません。」
(一瞬間があく)
BR「・・って事なんだよ。金庫番に言われちゃぁなぁ~」
でも、おっさんはうなだれたまま、座っている。
やがて、BRさんは、それじゃ、これでどうだ、と「ここに40万あるから、これでどうにかしてくれ、これしかないよ。」と自分の定期通帳を取り出した。
sake「会社に置いてあるんですか?!」
BR「この前車上荒らしがあったから、たまたま会社に置いておいたのさ。sakeさん、これをおろしてきてくれ。あ、定期だから解約届も必要なのかな?じゃ、オレが行った方が早いか。じゃ、あと60万の小切手ね。」
と言うと、BRさんとおっさんは二人で銀行に向かった。
実はまだ少々口座にお金はあった。
でも、それは社員の給料だった。同情はするけれど、自分の給料を差し出すわけにはいかないと思う。給料が止まったら、もう会社を辞めるつもりでいるから。