きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

私の母

2008-05-08 | 父の記録と母の思い出
6年前に亡くなった母の生まれた季節だ。

もうあの通り沿いのつつじは咲いているのだろうか。
もう分からない。
 
母の亡くなった年は、やたら暖かくてつつじが4月に咲いた。
その4月、母は亡くなった。
離婚して4年経って、「こんな生活も悪いばかりじゃない」と思い始めた矢先だった。
あれから6年、元気に生きたよ。
 
母は油絵が専攻で、人にも教えていた時期があったらしい。
私が覚えているのは、学校の宿題はいつも母に書いてもらったコト。
だから、私は今でも絵が書けないし、美術は苦手だ。
 
それから、習字。
母の字より上手い字を見たことが無い。
もっとも正統派で温かみがある字。
あの人はちょいメモでも気を抜かなかった。
 
年に一度の出展は芸術っぽくて、それが感性だったのだと思う。
そう、あの人は感性の人だった。
いつだって。
思う気持をキャンバスや半紙で表現していたのだと思う。 

たぶん、私の心のどこかにあの人の感性が宿っている。
私が表現できるのは、キャンバスでも半紙でもないけれど。
生き続ける限り、ちぎって捨てて・・を繰り返しながら、あの人は私のどこかで生き続ける。
 
私はだから、自分の気持を大切にしたい。
思うところに嘘はつきたくない。 
あるがまま、ただそのまま。