ストリートピアノで握手

今日は某所で買い物・・・に行く途中にピアノが置かれている場所がある。
誰かが弾いている時もあるし、誰もいない時もある。
誰もいない時に限りこっそり私はストリートピアノを弾いてみることにしている。

それは、せっかくピアノを習っていたのだから、何か1曲ぐらい披露できるようになりたいと思い始めたところから始まった。だがしかし、誰かがいるとキンチョウして、頭が真っ白になってしまうので、誰もいない時にこっそり1曲弾いてみる・・・というストリートピアノを練習をするところから始まっているのだった。

キョロ　キョロ　キョロ。
誰もいないことを確かめて、ジャジャーンとイスに座って弾いてみた。ちょっと失敗もしてしまったけれど、気にしない。マイペースで弾いていく。
チャーンチャチャチャーンチャチャ♪　チャン♪　チャン♪

（よし＾＾誰もいなければもう1曲・・・）と後ろを振り向くと、ギョ。
後ろにいた若者がぶっきらぼうに、「また弾いてください。」というのである。（ちょっと怖そうな人）

え・・・・＠＠・・
「今の曲でいいんですか。」
「はい。」

この予想だにしない展開に私はメチャメチャ弱い。（しかもヤンキーさんかも・・）
でも弾かない理由もないので、もう一度弾いてみることにした。

やっぱり予想通り、途端にひけなくなってしまった。
フィギアスケートで例えると、2回バランスを崩してついに尻もちをついてしまい、もう一度演技をやりなおすけど、頭が真っ白になってしまって、一部すっ飛ばすという状況になってしまった。
（落ち着け落ち着け、もう少しスピードを落とせば隣のキーを叩くことがなくなるかも）と思いつつ、（いや勢いを落とすと今度は頭真っ白になってどこを弾けばいいか分からなくなってしまうかも・・・）と思い立ち、あせるあせる。それでも後半からはどうにか慣れてきて、またチャーンチャチャチャーンチャチャ♪　チャン♪　チャン♪

（間違えてしまってすみません）と振り返ると、「ありがとうございます！」と言われ、握手までしてくれたのである。＠＠

彼は一人暮らしを始めたばかりで、たまたまここを歩いていたらピアノの音が聞こえてきて、もう曲が終わってしまったので「もう一度弾いてください」と言ったのだそうである。そして自分も昔はピアノを習っていたので、練習してみようかなと思ったそうである。

「もう何十年もひいていないんです。」
「私もそうだったんです。ぜひ、練習してみてください！！私ももっとうまく弾けるように練習します！」
そして硬い握手をして、（またここでお会いしましょう）と別れたのだった。。。。

彼は「ありがとうございます」と言ってくれたけれど、本当は私の方がずっとありがとうございます、だった。（自分の生み出したものが喜ばれるって人生で最高の事じゃないか）。。。もっと練習してキンチョウしないで弾けるようになりたい。。。うまく弾けるようになりたい。。。

たいしたテクニックもないのに早く弾きたい、魅力的に弾きたいと思うのも、努力をしないくせにの生意気な欲望なのだろうか。。。もっと練習しなくては。


今日は写真が撮れなかったので、先日撮った写真を。
銀座の横断歩道で、ほんの一瞬立ち止まって1枚だけ撮りました。
たまたま偶然新幹線が写っていることに後で気づきました。