きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

卵をひとつ

2010-05-03 | 母子家庭だから思うこと
G子に久しぶりに会った。

G子は相変わらず資格の勉強をしてて、いつもバッグにテキストが入っている。
「でも、sakeちゃんと会う方がうれしいんだ。」と言ってくれた。

keke君はどうした?と言うから、昨日のコトを語って、もう半年やってダメだったら、辞めるかも。。と言った。
いつものG子なら「そんなことないよ。」とか「そう言ってもうまくいくよ。」と言うけれど、今日は言わなかった。

「学校には行ってるの?」
「学校には訊けると思う。でも、行ってないって分かった所で、本人にその気がなければ同じだと思うんだよね。」
「分かるとうるさく言っちゃうもんね。」
「うん。あと半年やってみてダメだったら、またどこか探すか仕事探すか考えることにしたんだ。」
「うちの子も、これ以上は浪人できないって言ったんだよ。働くか専門学校にするか。」
「うん。」
「keke君はどんなものが好きなの?」
「あの子は、ハンバーグかなぁ。」
「sakeちゃん!手作りのハンバーグを持って行ってあげなよ。ドライブついでに。栄養取れると気持も明るくなるよ。」
「それは全然いいんだよ、でも、kekeが喜ばないような気がする。。。」
「なんで?」
「分からない・・・・1人でやりたいのか、私に会いたくないのか、会って顔を見ると淋しくなるのか、どういう気持なのか、どうしてほしいのか、何が不満なのか、訊いても全然言わないから、ちっとも分からない。困ったよ。」

G子の話を聞くと、旦那が「カルボナーラを一口食べませんか」としつこく言ってきた、と言う。

「何度断ってもしつこく言うの、何でだと思う?」
「なんで?」
「卵1個貸してください、って。」
「別なの?」
「当たり前でしょ、家に金を入れないんだから。」
と言って、sakeちゃんの電話に最初出なかったのは、借金取りからだと思ったからだよ、と言う。

「彼、今何を望んでいるんだろう。。。。」
「昔のように親子3人で暮らす事じゃない?」
「無理かしら。」
「無理。卵貸してくださいって言う男、好きになれる?」
「私だったら、自分で買いに行くか、卵無しでベーコンスパゲティにするかなぁ。。。」
「そうでしょ?プライドがないの。食べれるためなら何でもありなの。」

と言って、この前は具合が悪そうで病院に行く金が無いって言うから、貸してやったんだと言う。

私だったら、目の前に心底嫌いな男が居て、その男が具合が悪そうだったら、金を貸してやるのだろうか。
でも、そのまま倒れられても困る。

G子もそう思って、仕方なく貸してやったのだろうか。
それとも、心のどこかに情もあるのだろうか。

あぁ、でも、私も元旦那には情もへったくりもない。
とにかく、約束したものだけ払ってくれれば、後はどこでどうなろうと、悲しいなんてもんじゃない。
G子は昔、「好きの反対はキライじゃないの、無関心」と言った。
そう。

元旦那が愛人と再婚したと知った時はギクッとした。
あの時は無関心ではなかった。
憎みも恨みもしていた。
だから、養育費を催促するのがとっても大変だった。

今はかなり無関心なんだろう。
金だけ払い終えてくれれば、いつ○んでも構わない。

今は本当に、心の底から再婚してくれて良かったと思う。
奴がこの先どんな風に野垂れ死にしても、無縁墓地に入っても、私の与り知る事ではない。
(無縁墓地に入る事自体を悪い事だとは思ってないが。)

ヤツ等は例えシアワセになっても、それは昔の子供を犠牲にして築き上げたシアワセであり、もしも不幸になれば自業自得なのである。
ああ言うクソの投げ合いみたいなのは、やられる方の勝ちかもしれない。

ここには、時々そういう検索ワードで来られる方がいるので、書いてみた。
持ち金も、世間体も、地位(職場)も友達、家族も何もかも失っても、一緒になれる覚悟はありますか。

彼らにそう言う覚悟があったら、ああはならなかっただろう。
ありたけの金を集めて、最初に養育費をなるたけ払ってしまっていたら、ああはならなかった。

その前に自分達も人並みに金が使いたくなった。
子供もほしかった。
だから、金が回らなくなったんだ。

「好きな彼のためなら、全て失ってもかまわない!」
そう思う人もいるだろう。
それがリアルに本当なら、貫けばいいのではないか。

でも、私はイヤかもしれないな。たぶん、イヤだと思う。
金を全部捨てるのはイヤだし、kekeを失うのもイヤだ。
職場も次に探すのはケッコウ大変だと思う。

それに何より、人の情と言うのは、何の保険も無い。
無くなったらそれまでだ。
一番あてにならないものに、自分の多くのものを注ぎ込むことになる。

だからと言って、人を好きになる事を否定する訳ではないけれど。
それはあくまで上から降ってくる結果であって、こっちがどう攻めるような類のものではないと思う。

そして、できれば降って来ないほうが、自分にとってはいいことだと思う。


少しは大人になったかな。
話が脱線してしまった。


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