今日は体はだいぶ良かったものの微熱がひかなかったため、散ドラをお休みさせて頂きました。家人は皆出かけてすることもなかったので、本当は寝た方が良かったのですが、ソファーで安静にしながら、野球観戦のはしごをしました。
選抜大会は、昨日雨で中止となり、準々決勝の残り2試合が行われました。青森の光星学院と愛工大名電は、秋の神宮大会でも決勝で戦った間柄だそうですが、光星に軍配が上がりました。昨夏も日大三高に敗れたとはいえ準優勝になりましたが、その3年生が抜けても、エース級の投手を2人擁する層の厚さです。東北を勇気づける活躍には違いませんが、たぶん選手は他県の選手が多いんでしょうね。かつて菊池雄星を擁した花巻東が岩手勢で占めていましたが、やはり甲子園はそういう場所であってほしいですね。
2試合目は、横浜対関東一高という関東の強豪同士の戦いでした。横浜・柳、関東一高・中村とも、直球は130km台ながら好投手で見応えのある投手戦でした。完成度で柳、球威で中村という序盤戦でしたが、後半はそれが逆転したように、柳が打たれ、関東一高の2年生中村に軍配が上がりました。5回には同点スクイズのホームを踏んだ横浜のランナーが本塁を踏まなかったとしてアピールアウトになり、渡辺監督が猛抗議をする場面がありました。NHKは1回スローで流しただけでよく分かりませんでしたが、ホームインの際ホームに砂が降りかかっていて、近くで見ていても、完全にホーム空過と分かるかどうかというくらいの距離感に見えました。たられば、ですが、ここで同点になっていたかどうかで、その後の流れも変わっていたでしょう。でも、逆に横浜高校は、この夏、もっと強くなって帰ってくるような気がします。
その後は、プロ野球中継のはしごです。奇しくもセ・パの背番号18が登板していました。一人は言うまでもなく、鳴り物入りで入団した巨人・杉内です。スタートダッシュに失敗した巨人は、もう負けるわけにはいきません。そんな中で18番を背負った杉内が負けるわけにもいきません。本調子には程遠い感じでしたが、何とか6回途中まで2点でしのぎ、移籍初勝利をあげました。巨人に入ったことにはまだ納得はしていませんが、実力はさすがのものがあります。
そして、もう一人の18番は、かつて暴投王というありがたくない称号をもらった新垣渚です。しかし、暴投王という名も一軍で登板すればこそですから、皮肉な言い方ですが「称号」といえば「称号」です。新垣渚は、スランプやケガから何と3年も一軍から遠ざかっていたとのことです。一軍にいないと様子が分かりませんが、昨年はずっと2軍で投げていたそうです。それが、杉内、和田、ホールトンという三本柱が抜けたことで、一気にチャンスが開けたのですから、分からないものです。投球はかつての力任せの暴投王の面影はなく、脱力を心掛けたというように、140km台半ばの速球と変化球で外角いっぱいに決める制球力を見せ、惜しくも完封こそ逃しましたが、無四球完投で勝利をあげました。勝っても泣かないと宣言していたそうですが、長いヒーローインタビューの間でやはりこらえきれず涙を見せました。
この二人が、義理の兄弟というのも、何かの因縁ですね!がんばれ、新垣!