昨日のブラジル対ドイツ戦は、体調があまり良くなかったため見られませんでしたが、まさかあんな展開になろうとは思いませんでした。もちろん、エース・ネイマールを脊椎骨折で、守備の要チアゴ・シウバを累積警告で欠き、厳しいことは分かっていましたが、ホームの利を生かして、何とか戦うと思っていました。
それが、1対7の歴史的敗戦です。敗因はいろいろ言われていますが、ネイマール、シウバ頼みだったことが一つ、新しい選手が入った時の意思統一が出来ていなかったことが一つ、そして最大の敗因は、ドイツとの力の差ではないでしょうか。準々決勝で見たドイツは、本当に隙のないチームでした。元々のドイツの良さに、テクニックまで加えて、力強く洗練されたチームでした。ネイマールとシウバがいても、勝てなかったのではないでしょうか。
そして、今朝のアルゼンチン対オランダ戦ですが、ギリギリまで見ましたが、0対0のまま延長前半が終わったところで時間切れで家を出ました。すると、延長後半も点が入らず、PKに突入し、セミファイナルではPKでコスタリカを下したオランダが、2人止められ涙を飲みました。
この試合は、前日の信じられない試合があったせいか、勝利への慎重さか、しびれるようなにらみ合いでした。オランダは、スペイン戦のような守備的な布陣をひき、メッシにはぴったりマンマークをつけ、攻撃を封じ、一方のアルゼンチンも一糸乱れず連動する組織的な守りで、ロッベン、ファン・ペルシー、スナイデルの超強力攻撃陣に仕事をさせませんでした。
メッシは、いつものように守備をせずに歩いていましたが、ボールを持った時にも切れ味がなく、二三人に囲まれると簡単にボールを奪われていました。そして、らしからぬ守備も時折見せていました。その一方で、メッシ以外の攻撃陣も時折ゴールに迫りましたが、決定機は作れませんでした。それはオランダも同様でした。
にわかサッカーファンには面白くない展開ですが、両チームの勝利への執念と実力拮抗からのにらみ合いだったのでしょう。
これで決勝は、欧州代表ドイツ対南米代表アルゼンチンという図式になりました。これまでのジンクスで言えば、南米のアルゼンチンということになりますし、マラドーナ以来の天才メッシがキャプテンを務めることからも、アルゼンチンの優勝は絵になります。しかし、力の安定感ではドイツに分があるように思います。
どういう結果になるにせよ、あと一試合。ワールドクラスの戦いを見せてほしものです。