ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

母乳代用品のマーケティングに関する国際規準

2009年09月15日 | 母乳哺育
今日の花はムシトリナデシコです。
アメリカ原産の帰化植物です
Photo_3
小さな水路の横にある土手に咲いていました。
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今日はWHOの国際規準を紹介します。
粉ミルクの販売や提供についての規制です。
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「母乳代用品のマーケティングに関する国際規準(WHO:1981)」の要旨
(1)消費者一般に対して、母乳代用品の宣伝・広告をしてはいけない。
(2)母親に試供品を渡してはいけない。
(3)保健施設や医療機関を通じて製品を売り込んではならない。
 これには人工乳の無料提供、もしくは低価格の販売も含まれる。
(4)企業はセールス員を通じて母親に直接売り込んではならない。
(5)保健医療従事者に贈り物をしたり個人的に試供品を提供したり
   してはならない。保健医療従事者は、母親に決して製品を
   手渡してはならない。
(6)赤ちゃんの絵や写真を含めて、製品のラベル(表示)には
   人工栄養法を理想化するような言葉、あるいは絵や写真を
   使用してはならない。
(7)保健医療従事者への情報は科学的で事実に基づくもので
   あるべきである。
(8)人工栄養法に関する情報を提供するときには、必ず、母乳育児の
   利点を説明し、人工栄養法のマイナス面、有害性を
   説明しなければならない。
(9)乳児用食品として不適切な製品、例えば加糖練乳を
   乳児用として販売促進してはならない。
(10)母乳代用品の製造業者や流通業者は、その国が「国際規準」の
   国内法制を整備していないとしても、「国際規準」を
   遵守した行動を取るべきである。
Allain A & Chetley A. Protecting Infant Health. 10th edition IBFAN/ICDC Penang Malaysia 2002. 母乳育児支援ネットワーク翻訳.
乳児の健康を守るために WHO 「国際規準」実践ガイドブック 保健医療従事者のための「母乳代用品のマーケティングに関する国
際規準」入門. NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会.2007 (2008.7.改定)
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以上のような規準が7年前に出来ていますが、我が国では守られていません。
赤ちゃんの健康やお母さんの母乳哺育をするための支援や情報提供をしてほしいと願わずにおられません。
皆さんも声をあげてください。





コメント (4)
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