ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

いいお産

2009年09月27日 | いいお産
金木犀が芳香を放っています。
秋風にのって

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今日は自宅でお産されたお母さんの感想をお知らせします。
どこでお産しようが「主体はお母さんと赤ちゃん」です。それを他人に依存してはいいお産はできません。

但し、母体と赤ちゃんの都合で医療が必要になったり、緊急に帝王切開が必要になった場合にはこの限りではありません。
帝王切開もいいお産です。
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妊娠中からご支援をしていただきましたひげ爺に感謝申し上げます。

心優しく励ましていただいた藤原助産師に感謝申し上げます。

母乳の指導をして下さいました井住助産師に感謝申し上げます。

ヨーガの田原先生の『いるかくらぶ』へ伺うと心が癒されました。感謝申し上げます。

篠山の美しい自然の中で暮らす親切で心温かな方々に深く感謝申し上げます。

そして皆様の励ましに心より感謝申し上げます。



3年前の長男の出産は、産婦人科でのお産でした。分娩台でのお産は、仰臥位でしたので、重力に逆らって産むので、産み上げることになります。カンガルーケアはしましたが母子別室でしたので、夜中に赤ちゃんが心配で見に行ったら助産師さんに咎められました。他にも同じ想いで見に行かれている母親がいました。赤ちゃんも私も辛い思いをしました。



第2子懐妊中の初期、新井先生に案内いただき、初めて自宅出産もされている助産院を訪れました。

親しみやすいお人柄の助産師さんはこう仰いました。

「お産には、三つの命が懸かっています。一つは赤ちゃんの命。一つは産婦さんの命。そして私の命です。」

新井先生への信頼とこの助産師さんの責任感の強さが、自宅出産を決意させました。お産は病院でも自宅でも命懸けだと思います。自宅のお産が当り前だった頃と比べて、今の私たちの生活は、便利にはなったものの自然とはかけ離れてきています。

健康な赤ちゃんを産む為に、昔は当り前だったと思いますが、日の出とともに起きること、和食の粗食を摂ること、身体を動かすことを心がけました。



出産は2時間の幸せなひとときでした。

その日は、いつものように木の生い茂る遊歩道を汗ばむ程度に歩いて、夜8時頃長男を寝かしつけました。そして、ゆったりとヨーガをしていました。

夜10時頃、軽い子宮収縮が始まりました。

まだ痛みも少ないので、帰宅した主人の食事の支度をし、マットの上にシーツを敷いて出産の準備をしました。

夜の出産でしたので、照明は薄暗いランプの間接光だけにして出てくる赤ちゃんに刺激がないようにしました。

四つん這いで動物のように廊下を歩きました。立って腰を回しました。入浴して温まると痛みがほとんどなくなりました。リラックスすることで陣痛の間歇期に筋肉の弛緩ができ、赤ちゃんに充分な酸素を供給できたと思います。

上体をベッドのクッションの上につき、膝を床についた四つん這いの姿勢になりました。とても楽な姿勢でした。ヨーガの呼吸法で長く吐く呼気に集中しました。

1回強い陣痛があり、赤ちゃんの頭が出ました。頭を手で触ってみました。

2回目の強い陣痛で赤ちゃんが出てきました。

静かな出産でした。私は、まるで筒のように一度もいきむ事なく宇宙のエネルギーに任せていました。

四つん這いの姿勢でしたので、ちょうど受け取ってくれた母に、赤ちゃんは顔を見せて生まれてきました。

出てきた赤ちゃんは、観世音菩薩のようなやさしい微笑をたたえていたそうです。

私は、赤ちゃんの身体に巻きついた臍の緒を手で解きました。

大きな産声を上げました。すぐに立てひざの姿勢で赤ちゃんを胸にしっかり抱き上げました。

赤ちゃんは安堵した表情をしていました。目をぱっちりあけて私の声のする方を見ました。すぐにおっぱいを口にふくみ、上手に吸い始めました。

出産当日に沐浴がないので、母子が離される事はありません。



産後1か月が経過しました。

赤ちゃんと私は心穏やかに過ごしています。授乳時には美しい澄んだ目で私の目を見つめてくれています。

赤ちゃんが、可愛くてしかたありません。

一時も離れたくないです。



可愛い赤ちゃん、生まれてきてくれてありがとう。
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お産の様子が目に浮かびます。
素晴らしいお産を支援できたことは無情の喜びです。
爺は幸せ者です。
これ以上の幸せはありません。
皆さんどのように感じましたか。
皆さんの参考になれば幸いです。



コメント (7)
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