津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

八代のフロイス(覚え)

2005-11-15 21:12:02 | 書籍・読書
 島津勢の鎮圧を終えて軍の撤退を命じた関白は、肥後の八代に来た。
必要な戦後処理がまだ残っていたからである。
八代の地は、美しく、清らかで、優雅で豊穣で、とあるだけの形容詞を
並べて、フロイスはこの土地のすばらしさを強調したいる。
よほど魅せられたのであろう。
   
   まるで日本の自然は、そこに鮮やかな技巧による緞帳を
   張ったかのよう (4・177)

 と、もはや浮かれたような口調である。
そこに住むデウスの教えの敵が残酷であるだけに、その地の美と快適さ
はひとしおである、とも述べている。
 見渡す限り、小麦や大麦の畑が展開し、清浄で優雅な樹木に掩われた
森には、多くの寺院が散見し、小鳥たちの快い囀りが満ち溢れている。
このもっとも優れた領内の場所を、仏僧たちが所有し、居住している、
と伴天連らしく嘆いている。
 この風光明媚な八代に関白が来ていることが知れると、各地から参集
した諸侯の関白詣でが始まり、地元は騒然となった。 (以下略)

    川崎桃太著「フロイスの見た戦国日本」 
            P83「肥後八代の関白と伴天連」より
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祝・紀宮御結婚

2005-11-15 08:06:07 | 徒然
 最近の皇位継承に関する、いろんな議論を聞いているとなかなか面白い。
私は、「女性天皇でもよいが、次の天皇は男系であるべき」というのが正論だと
思う。あるTV番組で、元H大学教授T氏は「一度皇統は途切れている」と発言
して、他のゲストから失笑をかっていた。
どうも継体天皇のことを言っているらしい。
日本書紀は、先代の武烈天皇の悪行を赤裸々に書いている。継嗣がなく、応神天
皇の五代の孫を見つけてきて、天皇としたのが継体天皇だ。仁徳~武烈の十代の
血がカットされたことになる。
武列帝の血が引き継がれる事は、避けられたことになる。
意図的であったのかもしれないなー。継体という名前(?)が思わせぶりだ。

 マスコミは、蘇我入鹿邸の跡が発見されたことを大きく報道している。
聖徳太子一族の滅亡、蘇我一族の専横、中大兄皇子の入鹿殺害・蘇我一族の滅
亡そして壬申の乱、古代史にはまったくの門外漢だった私も、黒岩重吾の本は
むさぼり読んだ。その後、古事記や日本書紀も一応勉強したし、わが遠祖「磯
部氏」を知るべく、伊勢神宮の勉強へと及んだ。
先祖探求の旅は「肥後細川藩侍帳」に及んで終焉となった。

 今日の熊本はすがすがしい秋晴れだが、東京は如何・・・・。
紀宮の御結婚で今日一日マスコミは賑わいそう。お幸せに。
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