津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

田辺籠城衆・一人発見

2006-08-21 10:35:33 | 歴史
 我が家の先祖附を熟読している。初代庄左衛門の兄磯部長五郎は、三斎公に殉死した蓑田平七正元の介錯を勤めた。綿考輯録にも当然記載されており、森鷗外の小説「興津弥五右衛門の遺書」にも登場している。先祖附を読むと、取って付けたように「久野与左(ママ)衛門相役二而相勤候」とある。我が家の先祖附は「御毒見役」としている。この久野(ひさの)氏も又、三斎公に殉死している。その事を言外に伝えたかったのだろうか。

 田辺籠城衆については、其の方に関する資料を盛んに調べて来た。もう出てこないだろうと思っていたら、この久野与右衛門も又籠城衆の一人だった。三斎公殉死の面々を紹介する綿考輯録に「与右衛門儀於丹後歩小姓被召出、幽齋君田辺御籠城之節心繰有之ニ付、為御褒美新知百五十石拝領御側ニ被召仕候」とあり100%間違いない。

 何度も目を通したつもりでいたが、こんな事もある。籠城衆の一人として追記したのは当然である。
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