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加藤清正―築城と治水 |
冨山房インターナショナル |
あと一回で終わる予定の 史料を読む「御大工棟梁・善蔵より聞覺控」 をもっと理解するためには最適な本といえる。
本の内容
加藤清正は、ただ単に勇猛な武将というだけではない。熊本城の築城に無比の才能を発揮したのみならず、地元を流れる白川や緑川に今もその証跡を残す治水の天才であった。幾百年の歳月にも耐え得る事業の恩恵者として、熊本の人びとの、もっとも忘れがたい人物である。(谷川 健一 「序にかえて」より)
2007年の築城400年を前に、熊本城、加藤清正について、専門分野を異とする8名の研究者による原稿を収めた専門書。
熊本城の思い出—序にかえて
「治水の神様」の系譜—信玄・清正そして成富兵庫
加藤氏の権力と領国体制—清正期を中心に
加藤清正の熊本城築城と白川・坪井川大改修
肥後慶長国絵図の世界
加藤時代の熊本城について
熊本城跡本丸御殿の発掘調査
現代に残る清正の緑川治水遺構
肥後の伝統的河川工法「轡塘」について