明治維新後純粋敬神の志を以て、負け戦必死の中で多くの志士が熊本城下の政府官僚や政府軍を襲撃したいわゆる「神風連の乱」は、
当時の熊本の一つの精神文化を示すものだとして評価されてきた。
多くの資料を展示公開してきた「神風連資料館」が、今月末日を以て閉鎖される。
来館者の減少に伴い、維持継続が出来なくなったとのことである。そういえば私が最後に尋ねたのは何時だったろうかと、忸怩たる思い
が胸をよぎる。
桜山神社境内にあるこの資料館の貴重な史料は、熊本城内の熊本博物館に移管されるとの事だから、資料の散逸はひとまず免れている。
しかしながら、展示スペースが潤沢ではない熊本博物館だから、今までのように簡単に拝見することは出来なくなった。
故荒木精之先生をはじめ、資料館の設立運営にかかわられた方々の無念のほどが思われる。
一つの時代の終焉を思わせ、嘆息しきりである。
当ブログをご覧いただいている方々で、「神風連」関係者の方々が少なからずおられる。
「資料館」は閉館となるものの、桜山神社に祀られた方々については何ら今日までと変わることはない。
この様な結果を受けて、「神風連の乱」について改めて思いを致さなければならない。
日本各地に居られる関係者の皆様へのご報告である。
goo blog お知らせ
goo blog おすすめ
カレンダー
最新記事
カテゴリー
- 展覧会(145)
- 色・いろいろ(29)
- ご挨拶(309)
- 熊本地震(176)
- 花押(45)
- 先祖附(325)
- 人物(293)
- イベント(43)
- 講演会(51)
- 熊本史談会(162)
- 論考(73)
- 年表(8)
- 地図散歩(132)
- 史料(2014)
- オークション(522)
- 保存(17)
- 旦夕覺書(46)
- 有吉家文書(84)
- 家紋(109)
- 俳句(77)
- 古写真(26)
- 自分史(27)
- 木下韡村日記(5)
- 細川小倉藩(550)
- 恕斎日録(鶴崎編)(1)
- 私の本棚(6)
- 創作(9)
- 細川家譜(167)
- 侍帳(11)
- 堀内傳右衛門覺書(27)
- 小川研次氏論考(28)
- 沼田家文書(11)
- 言葉(7)
- 催し物(5)
- 熊大永青文庫研究センター(1)
- 掃苔(9)
- 爺の遠吠え(3)
- 歴史(2553)
- 恕斎日録(39)
- 書籍・読書(1063)
- 新聞(115)
- 熊本(835)
- 徒然(2551)
- 随想(9)
- memo(115)
- 些事奏論(22)
- 建築(23)
最新コメント
- 草野/■佐藤家と草野家
- グローバルサムライ /赤穂義士切腹之図(一)
- 柴田/■泥絵「肥後黄金淵三軒茶屋の景」
- 柴田/■山頭火と蓮田善明
- 柴田/■御座成り・等閑
- 澁谷龍/■肥後菊池氏・西米良菊池氏・東北菊地氏
- 小林党/■認識を新たにする
- 津々堂/■認識を新たにする
- 小林党/■認識を新たにする
- 熊本市外国人総合相談プラザ/■ご紹介「細川藩士・高見家」HP
バックナンバー
ブックマーク
- 肥後細川藩捨遺 - 管理人のメインサイト。
- 九州の雄・肥後熊本五十四万石を、237年にわたり統治経営した細川家の歴史と業績をご紹介するサイトです
- goo
- 最初はgoo