昨日の午後は熊本大学で行われた講演会「熊本藩士上田久兵衛と幕末維新」に出席、講師の御三方のお話を拝聴した。
全て、認識を新たにすることばかりであった。
・東大史料編纂所に納められている多くの史料は、文書の整理・研究が行われており、それらは近い将来デジタルアーカイブで公開されるらしい。
誠にありがたいことである。(尚、上田久兵衛日記については既に公開されている)
・宮内庁書陵部の主任研究官であられる白石烈氏の「肥後藩京都留守居役上田久兵衛の国事周旋活動ーいま一度、日本を立て直しもうすべしー」は、
中川宮朝彦親王・関白二条斉敬をはじめ一会桑(一橋慶喜・京都守護職‐松平容保・京都所司代‐松平定敬)などとの、親密な交流を通じて助言を求
められまた意見具申を行っていた事実を再確認した。
(尚、2,021年9月1日発行の「熊本藩から見た日本近世」に白石氏の「肥後藩京都留守居の役割変遷」があり、一部内容が重複している。)
・熊本大学永青文庫研究センターの今村准教授は、川尻鎮撫隊を結成し住民の安寧に努力した事実や、「国事犯裁断書」等の検討から新たな知見を
得られたことの紹介など、大いに認識を新たにした。
何れにしても、このような講演の機会は「上田久兵衛」が突然ひのき舞台に登場した感があり、血縁の人間として感慨深いものがあった。
3時間半の長丁場の講演も、資料を手にしながら一言一句聞き漏らすまいと頑張ったので、帰宅すると少々疲れが出てしまった。
諸先生方に感謝・・