この章では、カトリック教団が行った聖句主義者絶滅作戦の様子と、人間はどうしてそういうことが出来るか、を示します。
聖句主義者に対するカトリック教団の同化要請はどんどんエスカレートしていきました。
対抗相手が弱すぎて、強者側が圧倒的に強いといつの世でもそうなりやすいのです。
情報発信力で原発反対者を圧倒した電力会社の行動がエスカレートしたのと同じです。
そして相手がどうしても同化してこないと、強者は今度は絶滅作戦に出ます。
これもコンスタンチヌス帝前のローマ帝国政府が、キリスト信徒全体にたいしてとった行動と同じです。
今回は、カトリック教団がかつてのローマ政庁の行動をとることになりました。
本章ではそれを示します。信徒が信徒を殺し続ける・・・。
見方によっては奇異なる事態ですが、事実は小説よりも奇なり、です。
統治者の一部となったこの教団は軍隊を用いることが出来ました。
これでもって殺戮を繰り返すようになっていく。
しかし人間はどうしてそんな風に豹変して行かれるのでしょうか。
統治者になると、その心理に獣性・凶暴性が浮上するからですが、
そのこともあわせて本章では論じます。
(二日ほど旅行に出ます。明日夜に帰宅したら、連載を再開します)