Sightsong

自縄自縛日記

本八幡のぷんぷく堂と昭和の万年筆

2014-02-03 23:53:32 | 関東

友人に教えてもらって気になっていた文房具店、本八幡の「ぷんぷく堂」。いざホームページを頼りに足を運んでみると、本当に住宅街のなかにあった。

やっぱり好事家がやっているお店は愉しい。なぜか持ち物の万年筆を見せあったりして。

そんなわけで、いろいろ置いてあって目移りがしたのだが、昭和の国産万年筆を1本購入した。プラチナ製、細字、18K。外の銀色と中のピンクとのコントラストが可愛い。早速、一軍のベンチ入り。何のインクを使おう。

ちょうどお店に着いたとき、テレビの収録中だった。買い物の間、スタッフのひとたちを外に待たせてしまうことになってしまった。

2月22日(土)千葉テレビ「熱血BO-SO-TV」に登場する模様。

●参照
沖縄の渡口万年筆店
佐藤紙店の釧路オリジナルインク「夜霧」
万年筆のペンクリニック
万年筆のペンクリニック(2)
万年筆のペンクリニック(3)
行定勲『クローズド・ノート』(万年筆映画)
鉄ペン


ロバート・アルトマン『ロング・グッドバイ』

2014-02-03 22:11:00 | 北米

ロバート・アルトマン『ロング・グッドバイ』(1973年)のDVDを入手して、早速、いそいそと観た。

もう20年くらい前に、渋谷のどこだかでリバイバル上映を観て以来である。ずいぶん気に入って、その後海外amazonでもVHSを探していたが、良いものが見つからなかった。それがいまや千円。隔世の感がある。

私立探偵フィリップ・マーロウを、エリオット・グールドが演じる。実は読んでいないのだが、レイモンド・チャンドラーによる原作小説には、マーロウが可愛がる猫のエピソードは出てこないようだ。

猫が、夜中の3時過ぎに空腹で騒ぎはじめる。マーロウは、仕方ないなと言わんばかりに、24時間営業のスーパーに「カレー印」のキャットフード缶を買いに行く。しかし売り切れていて、マーロウは他の缶を買って帰り、家で「カレー印」の空き缶に詰め替える。猫は、見向きもしない。

この愉快なエピソードもさることながら、もうひとつ、マーロウ=グールドが、「猫」的な存在として描かれていることも、映画を決定的に魅力的なものにしているのではないか。マーロウ=グールドの顔や挙動は、何にもしばられない。やわらかな曲線を描いて動くマーロウ=グールドは、「猫」そのものだ。

サウンドトラックのジャズは、ジョン・ウィリアムズが手掛けている。これがまた、冗談のように映画にハマっている。やはり、ジャズには犬でなく猫か。何でかな、ニャーニャー。