そんなわけで、ブルックリンのBushwick Public Houseから、掛け持ちするケヴィン・シェイと、クイーンズのTrans-Pecosまで20分歩いた。ちょうど1組目のバンドが演奏を終えるところだった。(2017/9/11)
■ Pulverize the Sound
Peter Evans (tp)
Tim Dahl (b)
Mike Pride (ds)
このバンドは2015年にThe Stoneで観たのだが(Pulverize the Sound@The Stone)、そのときよりも多彩さが増しているように感じた。
ティム・ダールが煽る中で、マイク・プライドが、酸素が足りなくなるのではないかと思えるほどに、ひたすら全身全霊でサウンドにパルスを打ち込んでいる。そしてピーター・エヴァンスのトランペットは、マシンガン、グロウル、循環。この人の堂々とした体躯があって成り立つワザの数々かもしれない。そしてやはりコンセプチュアルなプレイヤーなのだろう。
猪突猛進だけでなく、ゆっくりと何度も同じパターンを繰り返す悪夢的な要素もあった。
●ピーター・エヴァンス
Pulverize the Sound@The Stone(2015年)
Rocket Science変形版@The Stone(2015年)
エヴァン・パーカー US Electro-Acoustic Ensemble@The Stone(2015年)
トラヴィス・ラプランテ+ピーター・エヴァンス『Secret Meeting』(2015年)
ブランカート+エヴァンス+ジェンセン+ペック『The Gauntlet of Mehen』(2015年)
エヴァン・パーカー ElectroAcoustic Septet『Seven』(2014年)
MOPDtK『Blue』(2014年)
チャン+エヴァンス+ブランカート+ウォルター『CRYPTOCRYSTALLINE』、『Pulverize the Sound』(2013、15年)
ピーター・エヴァンス『Destiation: Void』(2013年)
ピーター・エヴァンス+アグスティ・フェルナンデス+マッツ・グスタフソン『A Quietness of Water』(2012年)
『Rocket Science』(2012年)
MOPDtK『(live)』(2012年)
ピエロ・ビットロ・ボン(Lacus Amoenus)『The Sauna Session』(2012年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Mechanical Malfunction』(2012年)
ピーター・エヴァンス+サム・プルータ+ジム・アルティエリ『sum and difference』(2011年)
ピーター・エヴァンス『Ghosts』(2011年)
エヴァン・パーカー+オッキュン・リー+ピーター・エヴァンス『The Bleeding Edge』(2010年)
ピーター・エヴァンス『Live in Lisbon』(2009年)
MOPDtK『The Coimbra Concert』(2010年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Electric Fruit』(2009年)
オッキュン・リー+ピーター・エヴァンス+スティーヴ・ベレスフォード『Check for Monsters』(2008年)
MOPDtK『Forty Fort』(2008-09年)
●マイク・プライド
Pulverize the Sound@The Stone(2015年)
ヨニ・クレッツマー『Book II』(2014年)
チャン+エヴァンス+ブランカート+ウォルター『CRYPTOCRYSTALLINE』、『Pulverize the Sound』(2013、15年)
マイク・プライド『Birthing Days』(2012年)
ジョン・イラバゴン『I Don't Hear Nothin' but the Blues』 (2009年)
アンドリュー・ディアンジェロ『Morthana with Pride』(2004年)
■ ケヴィン・シェイ+ルーカス・ブロード
Kevin Shea (ds)
Lucas Brode (g)
先の演奏ではそれでもまだジャズ的な枷の中で暴れていたケヴィン・シェイだが、ここでは、もっとハチャメチャになった。 ルーカス・ブロードが変態っぽく淡々といろいろな音を繰り出す横で、リミッターを外して遊びまくる。
終盤では、ティム・ダールがふざけて横からスティックだの帽子だのぬいぐるみだのを投げ込み、ステージは狂乱状態となった。
●ケヴィン・シェイ
Bushwick improvised Music series @ Bushwick Public House(2017年)
ヨニ・クレッツマー『Five』、+アジェミアン+シェイ『Until Your Throat Is Dry』(JazzTokyo)(2015-16年)
クリス・ピッツィオコス『Gordian Twine』(2015年)
MOPDtK『Blue』(2014年)
MOPDtK『(live)』(2012年)
MOPDtK『The Coimbra Concert』(2010年)
ピーター・エヴァンス『Live in Lisbon』(2009年)
MOPDtK『Forty Fort』(2008-09年)
Fuji X-E2、XF60mmF2.4
ここにはNY滞在中のヴォイスの山崎阿弥さんがいらしていて、マンハッタンまで愉しく話をしながら帰った。