Sightsong

自縄自縛日記

毎日の曲線@ウェスタ川越

2024-03-31 14:44:57 | アヴァンギャルド・ジャズ

ウェスタ川越の音楽室1(2024/3/30)。

Naoko Saito 齋藤直子 (as)
Naoto Nishizawa 西沢直人 (perc)
Makoto Kawashima 川島誠 (as, harm)

齋藤直子さんの演奏を観るのは久しぶりで、ずいぶん変化があったように思えた。それはすなわち楽器を演奏することへの信頼感か。同じアルトでも川島誠さんはまったく異なり、楽器と並列にあるものすべてに責任を負っているようにみえる。西沢直人さんは金属音の響きに向き合っていること自体を表現の一部とした。

Fuji X-E2, Leica Elmarit 90mmF2.8 (M)

●齋藤直子
齋藤直子トリオ@壱岐坂ボンクラージュ(2020年)
『点字呼吸の領域』(2019年)
毒食@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2017年)

●川島誠
TRY ANGLE/大友良英+川島誠+山崎比呂志@なってるハウス(2022年)
落穂の雨@稲毛Candy(JazzTokyo)(2022年)
福岡林嗣+ルイス稲毛+川島誠@高円寺Fourth Floor II(2022年)
大友良英+川島誠『DUO』(Jazz Right Now)(2021年)
大友良英+川島誠@山猫軒(2021年)
川島誠+クリスティアン・メオス・スヴェンセン@東北沢OTOOTO(2019年)
ピーター・コロヴォス+川島誠+内田静男+山㟁直人+橋本孝之@千駄木Bar Isshee(2019年)
『今・ここ・私。ドイツ×日本 2019/即興パフォーマンス in いずるば』(2019年)
川島誠インタビュー(JazzTokyo)(2019年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
マーティン・エスカランテ、川島誠、UH@千駄木Bar Isshee(2019年)
川島誠@白楽Bitches Brew(2019年)
タリバム!featuring 川島誠&KみかるMICO『Live in Japan / Cell Phone Bootleg』(2019年)
フローリアン・ヴァルター+直江実樹+橋本孝之+川島誠@東北沢OTOOTO(2018年)
照内央晴+川島誠@山猫軒(2018年)
川島誠+齋藤徹@バーバー富士(JazzTokyo)(2018年)
2017年ベスト(JazzTokyo)
川島誠@川越駅陸橋(2017年)
むらさきの色に心はあらねども深くぞ人を思ひそめつる(Albedo Gravitas、Kみかる みこ÷川島誠)@大久保ひかりのうま(2017年)
#167 【日米先鋭音楽家対談】クリス・ピッツィオコス×美川俊治×橋本孝之×川島誠(2017年)
川島誠『Dialogue』(JazzTokyo)(2017年)
Psychedelic Speed Freaks/生悦住英夫氏追悼ライヴ@スーパーデラックス(2017年)
川島誠『you also here』(2016-18年)
川島誠+西沢直人『浜千鳥』(-2016年)
川島誠『HOMOSACER』(-2015年) 


中平卓馬『火|氾濫』@東京国立近代美術館

2024-03-31 13:38:02 | 写真

竹橋の近代美術館。アレ・ブレ・ボケのコンポラ写真。ことばの世界から写真の世界に入った人。いちどは昏倒して記憶を失い、最後はデジタルでただ撮るだけだった人。晩年の奇妙さにはひっかかるものがあったけれど、なにかこちらの精神を揺らすようなものはいちども感じたことがない。
そして今日も感じるものは皆無だった(それなら行かなければいいようなものだけれど)。そりゃことばで自らアイデンティティをあやういものにし、身体を張って「生きる」ということを表現の相にまで強引にもってくるなら、いま見ても迫りくるものはあるだろうよ、なんて思う程度。けれども、それは安っぽい物語にしかならない。
大竹昭子さんの随想録『私、写真を放棄することは、全く不可能です』がおもしろい。「病後の彼は損壊してなお残った脳細胞をフル稼働させて現実に対処する状態だったのではないだろうか」と。その生のありようを含めて写真表現なのだと言われると、やはり違和感を拭い切れない。