マリア・グランド『Tetrawind』(自主制作、2016年)を聴く。
María Grand (voice, ts)
Román Filiú (as, fl)
David Bryant (key)
Rashaan Carter (b)
Craig Weinrib (ds)
マリア・グランドはスティーヴ・コールマンのグループにも参加しているテナーサックス奏者であり、気になる存在だった(NYでもリーダーとしてのライヴをやっていて、行きたかった)。
こうしてミニアルバムではあるがリーダー作を聴くと、やはり、M-BASE~スティーヴ・コールマンの流れの中にあるサウンドだ。彼女のテナーはうねうねとした旋律を吹くものの、テナーの重さによって少し落ち着いているような雰囲気がある。
そして意外にも、デイヴィッド・ブライアントがキーボードで参加している。ルイ・ヘイズ、エイブラハム・バートン、レイモンド・マクモーリン、ジョシュ・エヴァンスらの現代のハードバップ的なグループにも多く入っていながら、ここにも、また、別の大きな流れを作り出しているヘンリー・スレッギルの新作にも参加している。ギターのように聴こえる場面もあり、なかなかである。
●マリア・グランド
スティーヴ・コールマン『Morphogenesis』(2016年)
●デイヴィッド・ブライアント
ルイ・ヘイズ@Cotton Club(2017年)
エイブラハム・バートン・カルテットとアフターアワーズ・ジャムセッション@Smalls(2017年)
ルイ・ヘイズ『Serenade for Horace』(-2017年)
レイモンド・マクモーリン@Body & Soul(JazzTokyo)(2016年)
ルイ・ヘイズ@COTTON CLUB(2015年)
レイモンド・マクモーリン『RayMack』、ジョシュ・エヴァンス『Portrait』(2011、12年)