サイモン・ナバトフ+トム・レイニー『Steady Now』(Leo Records、2005年)を聴く。
Simon Nabatov (p)
Tom Rainey (ds)
先日瀬尾高志さんがサイモン・ナバトフのプレイの幅広さを語っていて、ならばと1枚中古で見つけてきた次第。
なるほど幅広い。最初は散漫なフリージャズかと思いながら流していたのだが、スタイルもアプローチも躊躇なくどんどん変わっていく。まるでジャズピアノの歴史をひとりで体現しようとしたジャキ・バイアードである。思いもよらず耳が吸い付いてしまった。相方のトム・レイニーの叩き落とすようなドラムスも好調。
最後の曲はああ終わったとCDを出そうとしたら、しばらくの沈黙のあとまた弾きはじめて吃驚した。ヘンな人である。さっそく今度の新宿ピットインのライヴを予約した。どれだけの引き出しを淡々と開けてくるか楽しみである。
●トム・レイニー
トム・レイニー・トリオ@The Jazz Gallery(2017年)
イングリッド・ラブロック UBATUBA@Cornelia Street Cafe(2015年)
イングリッド・ラブロック『ubatuba』(2014年)
イングリッド・ラブロック+トム・レイニー『Buoyancy』(2014年)
イングリッド・ラブロック、メアリー・ハルヴァーソン、クリス・デイヴィス、マット・マネリ @The Stone(2014年)
イングリッド・ラブロック(Anti-House)『Roulette of the Cradle』(2014年)
トム・レイニー『Hotel Grief』(2013年)
トム・レイニー『Obbligato』(2013年)
イングリッド・ラブロック(Anti-House)『Strong Place』(2012年)
クリス・デイヴィス『Rye Eclipse』、『Capricorn Climber』(2007、2012年)
イングリッド・ラブロック『Zurich Concert』(2011年)
ティム・バーン『Electric and Acoustic Hard Cell Live』(2004年)
ティム・バーン『The Sublime and. Science Fiction Live』(2003年)
ティム・バーン+マルク・デュクレ+トム・レイニー『Big Satan』(1996年)