ウィリアム・パーカー『... and William Danced』(ayler records、2002年)を聴く。
William Parker (b)
Hamid Drake (ds)
Anders Gahnold (as)
中古盤を見つけたのだが、パーカーのピアノレス・サックストリオ。しかもドラムスがハミッド・ドレイク。しかもayler records。これは聴かないわけにはいかない。
アンダース・ガーノルドというアルトサックス奏者は初めて耳にする。調べてみると、スウェーデンのベテランであるらしい。そして、この人の演奏がツボをつきまくってくるのである。極太のマッキーで描いたようなぶっとい音に、調味料レベルを超える量の塩辛いノイズを混ぜている。しかもバップ色満点。
もちろん、パーカーのベースは絶好調。腰から下は安定して揺らがないうえに、柔軟。聴く者の頭蓋全体を揺るがし続ける。最強のベーシストである(なにが最強なのかわからないが)。
●参照
ウェイン・ホーヴィッツ+ブッチ・モリス+ウィリアム・パーカー『Some Order, Long Understood』
ダニエル・カーター『The Dream』、ウィリアム・パーカー『Fractured Dimensions』
ウィリアム・パーカー、オルイェミ・トーマス、ジョー・マクフィーら『Spiritworld』
ウィリアム・パーカー『Luc's Lantern』
ウィリアム・パーカーのベースの多様な色
ジョー・ヘンダーソン+KANKAWA『JAZZ TIME II』、ウィリアム・パーカー『Uncle Joe's Spirit House』
ウィリアム・パーカーのカーティス・メイフィールド集
ブラクストン、グレイヴス、パーカー『Beyond Quantum』
エバ・ヤーン『Rising Tones Cross』
ESPの映像、『INSIDE OUT IN THE OPEN』